2019年08月09日

まちのような学生寮 : Dormitory like a town

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オンデザインが設計監理をした(仮称)神奈川大学国際学生寮を見学させて貰った。
200余り有る個室は最低限の広さにして吹き抜けを含む共用部を大きく取り、そこに20位有るポットと呼ばれる場所やキッチン、水周りなどが点在している。
ポットは個室より少し広い大きさでそれぞれ家具や仕上げが異なり、日常的な居場所となる事が期待されている。
単なる個室の集まりではなく、また一つの場所を中心に全体がまとまっているのでもない構成は、集まって住む形の一つの提案になっていると思った。
ただ設計者として見ると、ポットの設えは少し作り過ぎているように思った。
もう少し控え目な方が使い易いのではないだろうか。
出来れば実際に使われた姿を見てみたい。
家具のデザインは藤森泰司アトリエによるもので、建物と良く合いその魅力を高めていた。
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2019年07月25日

目覚ましに聴く水の音楽 : Water music as a morning alarm

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朝の目覚ましにCDで音楽を聴く事にしている。
曲はずっとグレングールドが弾くバッハのインベンションとシンフォニアだったけれど最近は時々変えていて、今一番気に入っているのはエレーヌグリモー(Helene Grimaud)と言う人のウォーター(Water)と言うアルバムだ。
水と繋がりが有るドビュッシーやリスト、武満徹などの8曲と、プロデュースもしているニティンソーニー(Nitin Sawney)と言う人が作った7曲がピアノで交互に演奏されている。
スタンダードとオリジナルの組み合わせはジャズのアルバムには多く有るけれどクラシックでは余り無いのではないだろうか。
それ等が水のイメージで繋ぎ合わされて、単なるコンピレーションではない広がりや豊かさを感じさせてくれる。
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2019年07月19日

クリスチャン・ボルタンスキー展と塩田千春展 : The Exhibition of Christian Boltanski and the one of Shiota Chiharu

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先日、新国立美術館のクリスチャン・ボルタンスキー展と森美術館の塩田千春展を見る機会が有った。
続けて見たのでどうしても比べてしまうのだけれど、前者の方が良かった。
理由は主に2つだと思う。
まずボルタンスキー展が作品のみで構成されていて、より集中出来たと言う事。
会場には作品名も解説も無く、入口でそれらと案内図が記されたタブロイド大の資料を渡される。
それに対して塩田展は作家の活動紹介のようなものが多く、印象がやや散漫になった。
もう一つは、ボルタンスキー展の方がより自分の問題として考えさせられたと言う事。
題材が直接自分に関わる事でなくても、歴史や文化を通じて他人事ではない切実さを感じさせられた。
塩田展の方は、彼女個人にとっては必然的と言える内容と表現なのだろうと言う事は理解出来ても、共感出来るものとまでは感じられなかった。
会期はボルタンスキー展が9月2日まで、塩田展が10月27日まで。
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2019年07月12日

2019夏LRTフォーラム : 2019 summer LRT forum

(お知らせ)
7月13日(土)午後1時半から、横浜にLRTを走らせる会の主催で「2019夏LRTフォーラム」が開催されます。
テーマは「"つなぐ"がまちを変える〜そのねらいと効果を考える〜」。
私鉄の相互直通運転と一部のLRT化、駅前広場への乗り入れが実現した福井市の例について、福井大学名誉教授の川上洋司先生に講演をして頂きます。
また横浜市で工事が進む相鉄とJR、東急の直通線、郊外部における新たな交通システムの導入可能性についても取り上げ、横浜でのLRT実現に向けて考える機会にしたいと思っています。
場所は大桟橋入口近くの波止場会館"http://www.hatoba.jp/access.html"、参加費は1000円、事前申し込みは不要です。
詳細は横浜にLRTを走らせる会のウェブログ"http://lrt.cocolog-nifty.com/yokohama/"をご覧下さい。
当日は私も会場に居る予定です。
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2019年07月03日

加守田章二の陶芸 : Ceramic art of Kamoda Shoji

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先日、菊池寛実記念智美術館に「野蛮と洗練、加守田章二の陶芸」展を見にいった。
陶芸家の加守田章二(かもだしょうじ)が1983年に亡くなるまでに残した様々な作品が並ぶ中で一番心を惹かれたのは、画像に載せたような曲線彫文扁壷(きょくせんちょうもんへんこ)と言う作品群だった。
それ等は岩手県の遠野で現地の土を使って作られ、鈍い色彩を持ち、表面全体に規則的な模様が施され、所々細かい石の粒が現われている。
物としての強い存在感と個性を持ちながら、どこか抽象的で軽やかにも感じられる。
そして優れた作品が皆そうであるように、言葉を幾ら並べても表わせないような魅力が感じられる。
陶芸の事に詳しくはないけれど、その世界に在りながらその美意識を揺さぶり、超えて行く力が有るように思った。
展覧会は7月21日までの開催で、下記ウェブサイトに案内が有る。
http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
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2019年06月27日

中川憲造さんを悼む : Mourning for Mr. Nakagawa Kenzou

6月20日、グラフィックデザイナーの中川憲造さんが亡くなられた。
中川さんとは横濱まちづくり倶楽部で知り合った。
倶楽部が発行する雑誌PeRRY(ペリー)は中川さんを中心に作られていて、ここで取り上げた4号では僕も記事を書かせて貰い、次の5号では僕をフィーチャー編集長にして横浜の交通を取り上げる事になっていたのだけれど、僕が病気になり中川さんも体調を崩されたので進んでいなかった。
少し教えてやるからやってみろよ、と言われているのだと思って頑張るつもりでいたのに、その機会は失われてしまった。
中川さんが2018年に横浜文化賞を受賞された時、それを報じた神奈川新聞の記事には「25年以上にわたりデザインを通じて横浜の都市ブランド向上に寄与」と書かれていた。
中川さんに相応しい受賞理由だったと思う。
心よりご冥福をお祈りする。
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2019年06月21日

病理学学び始め : Starting to study pathology

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今回病気になって気付いたのは、自分が体の仕組みや病気についてまるで解っていない、と言う事だった。
当然病気の事は病院と医師に任せるのだけれど、診断の内容を理解し納得した上で治療を受けたいとすれば、患者にも知識は必要だ。
それで退院してから読んだのが、仲野徹著「こわいもの知らずの病理学講義」と言う本。
仲野さんは大阪大学の先生で、その講義の内容を近所のおっちゃんおばちゃんにも解るようにと言う方針で書いている。
病理学とは何かから始めて、細胞と血液について説明し、分子生物学の基礎的な知識に触れ、後半は代表的な病気として癌について述べている。
逆に言えば、癌について理解する為には細胞や血液、分子生物学についてある程度解っていなければならないと言う事になる。
相当に専門的でかつ新しい事が書かれているけれど、解り易く読み易い。
入院する前に読めばもっと良かったと思う。
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2019年06月12日

上荻野ランチで馬に乗る : Riding horses at Kamiogino ranch

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先月の連休中、友人に誘われて厚木の上荻野ランチと言う所を訪ねた。
2年前にそこでゲルを組み建てるのを手伝い、その事をこのウェブログに書いたのだけれど、今回は一日遊んで過ごした。
主のTさんは馬に乗って弓を射るホースバックアーチリーの名手で、そこでは2頭の白馬が飼われている。
友人達がその馬に乗ると言うので、僕も滅多に無い機会だと思って乗せて貰う事にした。
2頭はどちらも大人しく、世話をしているYさんに手綱を引いて貰ったので、怖い思いをする事も無く楽しかった。
記憶を辿ると、子供の頃に母と祖母に連れられて行ったこどもの国で一度、馬に乗った事が有った。
その頃家では犬を飼っていたけれど、馬を見るのは初めてで、大きな犬のようだと感じたのだろう。
犬と散歩する時は散歩してやると言う気持ちになり、馬に乗る時は乗せて貰うと言う気持ちになるのは、その時から変わらないようだ。

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2019年05月31日

「言語にとって美とは何か」を読んで自分の仕事を考える : By reading "What is beauty for language", thinking about my work

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昨年末、古本で買った吉本隆明の著作「言語にとって美とは何か」の2巻を漸く読み終えた。
今まで読んだ本の中で最も読み応えが有るものだった。
言語の働きを大きく指示表出性と自己表出性の2つの面で捉え、それを横軸と縦軸にした図を用いながら様々な言語表現について論を進めている。
その独創性と見方の鋭さには畏敬の念さえ感じてしまう。
無理を承知でこの方法を自分の仕事である建築に当て嵌めてみると、指示表出性は施設としての機能、自己表出性は作品としての表現、と考えても良いように思う。
そうすると自分の事務所で手掛けた建物は大体その2つの面を持つ事になるのだけれど、その関係やバランスについては今まで充分に考えられていなかった事に気付く。
自分の仕事についてはもっと意識的にならないと行けないし、その為には何らかの考え方の基準のようなものがあるべきなのだ、と改めて思う。
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2019年05月24日

図形科学の授業 : The lesson of the graphic science

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4月から週1日、大学で図形科学の講師を務める事になった。
病み上がりで体力に不安が有ったけれど、前任の先生や周囲の人達に助けて貰って、今の所何とか無事に出来ていると思う。
図形科学は一般的に図学と言う事が多く、3次元の物体とそれを表現する2次元図形の関係などを扱う。
授業では講義に続けて演習を行い、製図と作図の基礎的な方法を学んで貰う事になっている。
今まで他人を教える事には余り興味を持っていなかったけれど、年齢を考えればそう言う事に時間と労力を使うべきかも知れないし、また自分自身にとっても良い機会になるだろうと思う。
まずは今学期の半年間、しっかりと務めたい。

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2019年05月17日

生涯2度目の入院 : The second hospitalization in my life

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1月半ばから3月初めまで、1か月半を病院で過ごした。
生涯2度目の入院だったけれど、1度目は幼い頃でほとんど覚えていない。
大人しく寝ていれば良いのかと思っていたら大間違いで、苦しかったり痛かったり吐いたり下痢をしたり熱が出たり水ぶくれになったり、点滴が上手く出来なかったり栄養剤が合わなかったりと、様々な経験をする事になった。
それでも整った設備を持つ病院で優れた医師や看護師の人達に面倒を見て貰っていたのだから、恵まれていたと思う。
また病室は友人の助言に従って個室を選んだので、周りを気にせず過ごせたし、来る人は皆自分の為に来てくれると言う安心感が有って、随分と助かった。
多くの人達に感謝して、その気持ちを忘れないようにしたい
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2019年01月08日

2019年の年賀状 : The new year's card of 2019

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あけましておめでとうございます。
ことしもよろしく
おねがいいたします。
2019年正月

去年の年賀状にはぬいぐるみ達の絵を使ったけれど、今年はその前の年と同じようにサインペンで書いた書を使った。
絵よりも毛筆で書いた書よりも、こうしたものの方が自分らしさは出ていると思う。
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2018年12月13日

道路とLRTとカーフリーデー : Road, LRT, Car Free Day

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都市が魅力的である為には建物だけでなく道路や広場、公園などのオープンスペースも魅力的なものでなければならないと思う。特に道路は都市の性格を大きく左右するから、それをどう使うかと言う事を真剣に考えなければならない。
掲載した写真は70人が移動する時に必要な道路上の面積を比較したもので、自動車は54台(注1)、自転車は70台、バスは1台となっている。一目見て解るように自動車が断然効率が悪く空間を贅沢に使ってしまう。自動車は便利で多くの人が使う乗り物だけれど、環境や安全の面でも問題が有り、街中では厄介な存在である事が多い。世界的に見れば都市の中心部では自動車、特に自家用車の利用をある程度制限し、交通手段は徒歩と自転車、それに公共交通を中心にすると言う事は常識になっていると思われる。
私は以前から「横浜にLRTを走らせる会」の一員として活動を行い、「横浜カーフリーデー」にも参加をしている。LRTとはLight Rail Transitの略で、日本語にすれば「次世代型路面電車システム」。バスより速く時間に正確で地下鉄より建設費が少なく、人や街に近い優れた公共交通システムだ。一方カーフリーデー(注2)を日本語にすれば「車の無い日」。都市の一部に一日自家用車を使わない地域を設けて交通や環境、生活について考える機会とする社会実験で、毎年世界中の2000以上の都市で行われている。今年2018年の「横浜カーフリーデー」は9月23日に日本大通りと横浜公園を主な会場として行われ、約15000人の来場者が有った。
横浜の中心部の近い将来の姿として、カーフリーデーが発展したような形で交通の主役が徒歩と自転車、公共交通となり、LRTが走るようになれば素晴らしいと思っている。

写真資料提供:一般社団法人カーフリーデージャパン
(注1):国土交通省「道路交通センサス」の2010年のデータより約1.3人/台として計算。
(注2):正式名称は「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」。9月16日から22日まで一週間のモビリティウィークを行い、最終日にメインイベントしてカーフリーデーを行う事が一般的。

ヨコハマNOW第104号 2018年12月10日掲載
http://yokohama-now.jp/home/?p=18146
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2018年11月26日

ダイアナ・クラールの歌を聴く : Listening the song of Diana Krall

Diana Krall Live in Paris

前回書いた藤枝の友人が毎日のようにダイアナ・クラール(Diana Krall)のCDを聴いていると聞いて、少し驚いた。
僕も時々聴いていたのだけれど、何となく気恥ずかしくて音楽の趣味が近いその友人には言わなかったのだ。
彼女の歌を初めて聴いたのは別の友人の所で、最近手に入れたCDはまた別の友人から譲って貰った物だから、結局は同じような趣味の人達と付き合っているのかも知れない。
彼女の歌の何処が良いのか?
例えば「ライブインパリス」(Live in Paris)と言うCDに入っている「素顔のままで」(Just the Way You Are)と言う曲は、元々僕が高校生の頃に人気が有ったビリー・ジョエル(Billy Joel)の曲だけれど、今聴くなら彼女が歌うものの方が断然良い。
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2018年11月07日

朝比奈大龍勢 : Asahina Oryusei

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10月20日に静岡県の藤枝市岡部町へ朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)を見に行った。
龍勢とは筒に火薬を詰め竹竿に結んだロケットのようなもので、朝比奈大龍勢はこれを打ち上げる祭りとして2年に1度開かれている。
今年は岡部町へ移り住んだ友人が打ち上げる側として参加すると言うので、その友人宅にお邪魔してのんびりと見続けた。
13有る連と言う集まりがそれぞれ異なる龍勢を作り、上がる前の口上から上がって行く姿、煙と火花、落下傘などの仕掛けまで、色々な工夫が見られて中々面白い。
戦国時代に有った連絡用の狼煙(のろし)が起源だそうだけれど、龍と言う言葉と共に川や雨乞いに繋がる呪術的な性格も感じられる。
良くこう言うものが残っていたものだと思う。
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2018年10月26日

PeRRY 4号 : PeRRY vol.4

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横浜にPeRRY(ペリー)と言う雑誌が有る。
横濱まちづくり倶楽部が発行するシティブランディングマガジンとして、中川憲造さんを中心に2017年1月の1号から2018年9月の4号まで、毎回異なる装丁と内容で読者を楽しませてくれている。
最新の4号では開港期の花火師、平山甚太が作った平山煙火製造所の絵入型録(カタログ)が特集されていて、絵柄としてだけ見ても面白いし、紹介されている昼花火や夜花火がどんなものだったか想像しながら見てもまた面白い。
僕は横濱まちづくり倶楽部の会員になってからこの雑誌が届くのを毎回楽しみにしていたのだけれど、この号では特集の後に「道路をどう使うか〜LRTとカーフリーデー」と題した短文を書かせて頂いた。
絵入型録のお陰で多くの人に読まれる事を期待している。
PeRRY 4号の販売情報は下記サイトにて。
http://www.madeinyokohama.jp/shopdetail/000000000481/
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2018年09月29日

ヤマトさんのHangの音色 : Yamato's sounds of Hang

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7月に僕の事務所の近くに有るレストランDolce(ドルチェ)で開かれたヤマザキヤマトさんのコンサートで、Hang(ハング)と言う楽器の音を初めて聴いた。
Hangは鉄製で、2つの鍋を合わせたような形をしていて、手で叩いて音を出す。
20世紀にスイスで発明され、今は作られていないと言う。
その音色は同じ鉄製のスティールパンに近いけれど、ずっと柔らかくて、深いけれど深過ぎず、透明だけれど透明過ぎない。
その時買ったCD、"From the universe"(フロムザユニバース)にはコンサートとは違って楽器の音だけが入っていて、集中して聴いても何かをしながら聴いても心地良い。
ヤマトさんの下記サイトでもその音を聴く事が出来る。
https://www.yamazakiyamato.com/
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2018年09月19日

横浜カーフリーデー&モビリティウィーク2018 : Yokohama Car Free Day & Mobility Week 2018

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(お知らせ)
9月23日午前11時から午後4時まで、横浜の日本大通りと横浜公園で「横浜カーフリーデー&モビリティウィーク2018」が開催されます。
カーフリーデーを日本語にすれば「車の無い日」。
都市の一部に一日自家用車を使わない地域を設け、市民がそれを体験する事で交通や環境、生活について考える機会とする社会実験です。
1997年にフランスのラ・ロッシェルで始まり、現在ではカーフリーデー&モビリティウィークとして世界中で2000以上の都市に広がっています。
横浜では2004年に市民が中心となって始まり、横浜にLRTを走らせる会も参加を重ねて来ました。
同会は今回も日本大通りの一角でパネルや模型の展示、スタンプラリーポイントとしてのクイズなどを行い、私もその一員として参加する予定です。
詳細は主催者である横浜カーフリーデー実行委員会の下記ウェブサイトをご覧下さい。
http://lrt.cocolog-nifty.com/yokohama/
なお荒天の場合は中止となりますので同サイトでご確認下さい。
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2018年09月10日

若くない読者が読んだ「第三のチンパンジー」 : Not young people read "The Third Chimpanzee"

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今年1月から3月にかけてNHK教育テレビで放送された<新>ダイアモンド博士の"ヒトの秘密"は、自分が一時留学して授業を受けているような気分になれて楽しかった。
またその復習のつもりで読んだジャレド・ダイアモンド著、レベッカ・ステフォフ編集、秋山勝訳の"若い読者のための第三のチンパンジー"も、期待通りに面白かった。
第三のチンパンジーとは人間の事で、チンパンジーと人間の遺伝子が98.4%同じである事から始めて、人間とは何かと言う事が幅広く探求されている。
博士の見方は謙虚でありつつ冷徹で、例えば環境問題では、人間の社会は産業化以前の何千年に渡って多くの生物種を絶滅に追いやり、環境を破壊し、自らの存在を危うくしていて、昔は良かった式の見方は当て嵌まらないと言う。
物事の良い面と悪い面を冷静に見た上でこれからの事を考える、と言う態度が貫かれていて、多くの発見と示唆を与えてくれる。
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2018年08月31日

1分の1と3分の1 : The one first and the one third

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六本木の森美術館で開催されている「建築の日本展」を見に行った。
一番良かったのは、千利休作と伝えられる茶室の待庵(たいあん)が原寸で再現されていた事。
待庵に限らず国宝や重要文化財になっている茶室は見るとしても外側からだけ、と言うのが普通なので、中に入る体験は貴重なものだ。
初めに外観を見た時にはやや違和感が有ったけれど、実際に靴を脱いで入ってみると、予想していなかった程に居心地が良く、暫くそこに居続けたいと思った。
部分として色々な所を見る前に、まずその暗さや寸法、材料、それ等の関係などの全体が、そう感じさせたのだろう。
一方、3分の1の大きさで再現された丹下健三の自邸には少しがっかりした。
中途半端な縮尺で、実物とは違うと解っていても、どうしてもある程度混同して見てしまう。
原寸で部分を再現するか、5分の1位の縮尺にした方が良かったように思う。
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