2020年08月11日

マホロミ、時空建築幻視譚 : Mahoromi, Stories of buildings over the times and spaces

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友人の建築家が協力をした漫画、冬目景さん作の「マホロミ、時空建築幻視譚」を読んでみた。
主人公は建築を学ぶ大学生の土神東也(にわとうや)で、舞台は横浜。
モデルになっているのは、東也が通う大学が神奈川大学、アルバイト先の設計事務所が友人の事務所、その事務所が入る建物が馬車道の大津ビルなのだろう。
東也は有名な建築家の孫で、古い建物に触れると、それに関わる過去のイメージを見る事が有る。
そして解体中の洋館で出会った不思議な少女、真百合も同じ能力を持つのだった。
東也の学生生活に建物や街の歴史、それに祖父や真百合の物語が織り込まれるように加えられていて、中々面白い。
設計事務所の所長に近い歳の筈の僕が、東也のつもりになって夢中で読んでしまった。
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2020年07月31日

工房の風景 : Scene of the studio

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新型コロナウィルスが問題になって家に居る事が多くなり、家の中の物が色々と気になり出した。居間で使っている椅子もその一つで、座面のペーパーコードが大分傷んでいたので張り替えて貰う事にした。その作業をする工房が近くの町田市に有る事が解ったので、そこへ自分で持ち込んで送料を節約しようと考えた。普段見る事が出来ない作業場所を見てみたいと言う気持ちも有った。
実際に行ってみると、思ったより遠くて時間が掛かったけれど、作業をしてくれるSさんは気さくな人で、色々と話しを聞けて楽しかった。またその工房が独特な場所で、放棄された鉄筋コンクリートの構造物を借り、自分で屋根や床、設備を付け加えたのだと言う。元々の構造物が持つ迫力と、加えられた設えの実用的な清々しさが重なって、暫く見入ってしまう程の魅力が有った。
その工房は作品では勿論: ないし、土着的と言うのでもない。しかし確かな存在感と、そこに有る理由、意義を持っているように思われた。帰ってから自分の生活や仕事を振り返って、あまりにも小綺麗で薄っぺらい世界に慣れ切ってしまっているのではないか、と思ってしまった。
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2020年07月03日

プログレッシブキャピタリズム : PEOPLE, POWER, AND PROFITS

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コロナウィルスが問題になって一時家に居る時間が長くなり、読む本の量が増えた。
その中で一番共感したのは、ジョセフ・E・スティグリッツ(Joseph E.Stiglitz)の「プログレッシブキャピタリズム(PEOPLE, POWER, AND PROFITS)」。
原著は2019年に出版され、アメリカの経済と政治について書かれている。
経済的に成功しているように見える現在のアメリカでは、産業の独占化が進んで少数の富裕層に富が集められ、格差が拡大し、社会の歪みが深刻化している。
原因は40年程前に始まった新自由主義、市場原理主義の政策にあり、今やその行き過ぎた自由化や規制緩和を見直し、政府や公共的な仕組みの役割を大きくして、多くの人が中流階級の生活を送れるようにするべきだと言う。
振り返って考えると、その中流階級の生活とは、戦後の日本がアメリカを手本にして経済と政治を立て直す事で、手にしたはずのものではなかっただろうか。そして再びアメリカに倣う事で、それを手放してしまったのではないだろうか。
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2020年05月29日

ペーパーコードの張り替え : Replacement of the papercodes

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自宅で使っている椅子の座面が大分傷んでいたので、そのペーパーコードを張り替えて貰った。
ハンス J. ウェグナー(Hans J. Wegner)がデザインしたYチェアと呼ばれる椅子で、建築家にはお馴染みのものだ。
25年前に、座り心地が良く、見た目も良く、自分で設計した住宅に合っているものを色々と探して、結局選んだのがこの椅子だった。
その時にはこうして手を入れたものをまた使う事など想像もしなかったけれど、張り替えが終わってフレームも綺麗になった椅子に座ってみると、適度な緊張感が有り、買った時よりも体に馴染んでいる分、嬉しいような気がした。
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2020年04月30日

100分de名著、善の研究 : Masterpieces by 100 minutes, The reserch of Zen

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コロナウィルスの感染が問題になってから家に居る事が多く、本を読む時間は増えている。
先日、半年前にNHKで放送された「100分de名著、善の研究」のテキストを読んでみた。
「善の研究」は西田幾多郎の有名な著作で、講師は若松英輔氏。
まず面白いと思ったのはこの本を読む順序で、初めに巻末の「知と愛」を読み、そこから第4編、第3編、第2編、第1編と逆に読み進める。
知らなければ絶対にしない読み方だけれど、著者自身もこの本の序に、第1編は初めて読む人はこれを略する方が良い、と書いているし、各編の内容はそれぞれ独立していて後の方ほど平易になっているから、理解し易いと言う訳だ。
そもそも書名の「善の研究」は編集者の提案で付けられたもので、元々著者が考えていた書名は「純粋経験と実在」であり、第1編の「実在」と第2編の「純粋経験」を考える事が核となる問題だと言う。
僕が以前にこの本を読んだ時には、随分と不十分な読み方をしてしまったようだ。
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2020年04月17日

コロナウィルス問題と墓地のツツジ : Corona virus problem and azalea in the cemetery

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2か月前には、コロナウィルスの問題がここまで大きくなるとは思わなかった。
今はなるべく一人家に居て、止むを得ず他の人と会う時は距離を取り時間を短くしなければならない。
先週の4月8日は花まつりだったので寺へ行ってみたのだけれど、やはりコロナウィルス対策で甘茶の接待は早仕舞いになっていた。
墓地に人影はまばらで、遠目にも鮮やかに咲くツツジは何処のものかと思ったら、何と我が家の墓のものだった。
今までこんなに綺麗に咲いた記憶は無いけれど、褒めてくれる人に会う事も無かった。
この問題が収まった時、世の中はどうなっているのだろうか。

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2020年03月30日

公園のシャガの花 : Shaga flower in the park

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シャガの花

新型コロナウィルス騒ぎで街の人通りは少ないけれど、近くの公園では桜が咲いていて、見ている人も多い。
この時期はシャガの花が咲く頃でもあり、僕は毎年それを楽しみにしている。
公園の森の中を縫うように続く道に沿って群生していて、あちらこちらで可憐な白い花を咲かせている。
子供の頃そこは公園ではなく里山で、友達と一緒に虫を取ったり基地を作ったりして遊んだものだ。
その頃にこの花を見た記憶が無いのは、花が無かった為か、自分の方に興味が無かった為か、解らない。
公園が出来て良くなった事と悪くなった事が有るけれど、今シャガの花を見ながらゆっくり散歩出来るのは楽しい事だ。
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2020年03月26日

「歎異抄」全訳注梅原猛 : “Tannishou” translated and noted by Umehara Takeshi

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「歎異抄(たんにしょう)」を読んでみた。
講談社学術文庫の1冊で、原文に加え梅原猛さんによる現代語訳と注、解説が付されている。
浄土真宗の祖、親鸞の教えを弟子の唯円が書き記したものだけれど、宗派を超え信仰そのものについて語り掛けて来る。
ひたすら念仏を唱え阿弥陀仏にすがる本願他力の専修念仏(せんじゅねんぶつ)は、世の中の道徳や善悪を超えていて、考える対象ではなく、それを信じるか信じないかの別が有るだけだ。
易行の門とは言うものの、これ程厳しい道はないとも言える。
自分に当て嵌めて考えると、確かに自ら修行して悟れる自信は無いけれど、そうかと言って己を捨て阿弥陀仏にすがる覚悟も持てそうにない。
他の多くの人達も同じではないだろうか。
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2020年03月13日

紅普賢象桜 : Benifugenzou cherry blossoms

紅普賢象桜

自宅の北側に桜の木を植えて貰った。
南側に元々有る木と同じ種類にしようとしたら、紅普賢象(べにふげんぞう)と言う少し珍しいもので、三重県から取り寄せて貰わなければならなかった。
花は八重の大輪で、塩漬けにして桜茶にする事も出来るらしい。
亡くなった母がお茶に使えると言っていたのを覚えているけれど、茶席に飾れるという意味かと思っていた。
植えた木の高さは3m以上有るから、順調に行けば数年後には花見を出来るだろうと、今から楽しみにしている。
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2020年03月06日

パーティバイクに乗る: Riding a party bike

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横浜の日ノ出町でパーティバイクに乗る機会が有った。
ビアバイクとも言って、画像のように1人が先頭で運転し、他の人達は向かい合ってペダルを漕ぐ。
その日は試乗で飲食は出来なかったけれど、大岡川沿いを少し乗り回しただけでとても楽しかった。
その理由を考えてみると、1つは「程良く参加」出来たからではないかと思う。
例えば自転車で人を運ぶベロタクシーでは運転手と客がはっきり分かれるけれど、パーティバイクは漕いでいる人達それぞれが主体性を持てる。
またもう1つは「程良く仲間」になれたからではないかと思う。
たまたま乗り合わせた人達であっても、バスや路面電車とは違って、一緒に漕いだ仲間になれる。
街を多くのパーティバイクが行き交って、自動車が遠慮するようになったら面白い。
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2020年02月29日

ライルメイズを悼む : Mourning for Lyle Mays

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先週の土曜日、ラジオを点けたらパットメセニーグループ(Pat Metheny Group)のジェームズ(James)と言う曲が流れていた。
珍しいなと思って聴いていると、そこでキーボードを演奏していたライルメイズ(Lyle Mays)が亡くなったと言う。
この曲が発売されたのは1982年で、このウェブログでは2008年の5月9日に記事を書いていた。
僕はその時も今も、この曲が大好きだ。
パットメセニーのソロが個性的で印象深く、彼でしか弾けないものになっているのに対して、ライルメイズのそれはもう少し大人しく、穏やかに感じられる。
ここではその方が良くて、もし二人の個性がぶつかり合うような演奏だったら、ずっと好きと言う事にはならなかったと思う。
残念な事にライルメイズは2005年にパットメセニーグループを離れ、最近は音楽の仕事をしていなかったと言う。
改めて彼の死を悼む。
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2020年02月17日

ふれるかたち、ひろう、遠藤章子作品 : Fureru katachi, Hirou, Endou Shouko’s work

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前回書いた「新春21世紀展」には遠藤章子さんのガラス作品も幾つか並んでいた。
昨年12月には近くのBankART SILK(バンカートシルク)で「肌理(きめ)とアモルファス」と題された個展が有り、そこに展示された「ふれるかたち、ひろう」と言う小さな作品を買い求めたのだった。
画像に載せたように丸い、柔らかな形で、手の平に乗る位の大きさ。
子供の頃、同じ位の大きさのガラスの文鎮を大切にしていたのだけれど、今はどこに行ってしまったか解らない。
目の前に有る作品は展覧会で多くの人に目に触れ、その人達の頭の中に残るのだろう。
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2020年01月31日

日本大通りのフランシス真悟作品 : Francis Shingo’s work at Nihon odouri

フランシス真悟作品集

日本大通りにGALERIE PARIS(ギャラリーパリス)と言う素敵な画廊が有る。
今開催されている「新春21世紀展」には42人の作家の小品が並んでいて、その中のフランシス真悟と言う人の絵がとても印象的だった。
小さめのキャンバスで少し黄緑色がかった乳白色が一面に広がっているのだけれど、そこに微かな輝き、或いは光沢が感じられ、見る位置によって変化する。
画廊のかたの話しでは、外からの光が変わればまた見え方も変わると言う。
その魅力を言葉で表わす事は難しい。
残念ながら衝動買い出来る値段ではなかったので、作品集を買う事にした。
画像に載せたのはその表紙で、2010年に描かれた”Space (blue)”と言う作品が背景になっている。
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2020年01月28日

マサアキタイムズ第500号 : masaaki times no.500

マサアキタイムズ第0001号

今回がこのマサアキタイムズ500回目の記事になる。
始めたのは2007年12月21日でそれから12年1か月になるから1月当たり約3.4回書いた事になる。
こんなに多く書くつもりは無かったはずだけれど原稿の頭に付けた番号は4桁になっているから想定外ではなかったようだ。
同じようにウェブログ(weblog)を書いていた人でもその後やめてしまったりSNS(Social Networking Service)に移ってしまったりした人が多い。
自分もいつまで出来るか解らないけれどもう暫くは続けてみようと思う。
画像は今のサイトで見た1回目の記事。
http://msak.seesaa.net/archives/20071221-1.html
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2020年01月18日

男はつらいよ、お帰り寅さん : Otokowatsuraiyo, welcome home Tora

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先週末、映画「男はつらいよ お帰り寅さん」を見に行った。
正月に寅さん映画を見る幸せ。
第1作から全て見ているファンとしては、渥美清さんが亡くなった後でこの第50作が出来て良かったと思うし、それを映画館で見られると言うだけで充分に嬉しい。
でもだからこそ、気になる所は幾つも有った。
一つだけ書いておくと、満男と泉が二人とも偉くなってしまって、庶民とは言えなくなっていたのは残念だった。
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2020年01月15日

2020年の年賀状 : The new year's card of 2020

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あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
2020年正月

去年の夏から時々スマートフォンのカメラで空を撮影している。
平凡な発想で多くの人がやっていそうだけれど続けると中々面白いし前より空模様を気にするようになったのも悪くない。
今年の年賀状はその画像を集めたものにした。
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2019年12月27日

結縁灌頂 : Kechienkanjyou

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結縁灌頂(けちえんかんじょう)とは曼荼羅の世界に入り仏様と縁を結ぶ真言密教で最も尊い儀式だと言う。
先の11月、横浜の三会寺(さんねじ)で初めてその儀式を受けた。
信心深いとは言えない自分がそのような事をして良いのかと思ったけれど、宗旨や信心、資格は問われないので誰でも希望すれば受ける事が出来る。
儀式の終盤では手で印を結び目隠しをしてから暗い部屋へ入り、その印を前に居る人の背に当てながら進む。
普段頼りにしている視覚や聴覚は当てにならず、時間の感覚も曖昧になる。
多くの人達が控えてくれていて危ない思いをする事は無かったけれど、本来はもっと厳しく、死を疑似体験するような儀式だったのではないだろうか。
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2019年11月15日

新・日本の階級社会 : The new class society in Japan

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前々回、野口悠紀雄さんの本を取り上げたけれど、橋本健二さんの著作「新・日本の階級社会」は全く違った視点から社会を描いている。
日本社会はかつて一億総中流の平等な社会と言われていたのに、それが崩れて格差社会となり、さらにその格差が固定されて階級社会になっていて、その階級間の格差はマルクスが着目した労働者と資本家の間より、非正規労働者を中心としたアンダークラスとそれ以外の間で先鋭化していると言う。
思い出すのは、2009年に民主党政権が出来た時、鳩山首相が日本の相対的貧困率が高い事を取り上げて、この恥ずかしい数字をいままで政府は公表しなかった、隠していたら何も改善しない、と言った事だ。
その問題意識は橋本さんと共通しているもので、正しかったと思う。
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2019年10月30日

ぎふメディアコスモス : Gifu Media Cosmos

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先日岐阜へ行く機会が有り「ぎふメディアコスモス」を訪ねた。
図書館や交流センター、展示ギャラリーなどからなる市の施設で2015年に開館し、設計監理は伊東豊雄建築設計事務所。
画像に載せた2階の図書館ではグローブと呼ばれる天井から吊られた幾つもの覆いが空気の流れや光を制御し、それぞれの場所を作っている。
技術と意匠が高い水準で一致し、しかも居心地の良い場所が出来ていて、素晴らしいと思った。
一方で外観は、特徴的ではあるけれど内部の良さが現われていないようで少し残念だった。
また雑誌の記事によれば、開館後に雨漏りや結露の不具合が度々起こったと言う。
詳しい事は解らないが、複雑な形の屋根を木で作り雨水を柱の中を通して排水すると言う設計は危険度が高いものだったように思う。

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2019年10月14日

マネーの魔術史 : The magic history of money

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最近読んだ本で、野口悠紀雄さんが書いた「マネーの魔術史」はとても面白かった。
マネー、つまり貨幣は自分の人生でも周りの社会でも大きな役割を果たしているけれど、解らない事が多い。
この本ではマネーに関わる歴史的な出来事を幾つも取り上げて、その性格や役割を考えさせてくれる。
例えば今日本で行われている異次元金融緩和については、かつて政府が第二次世界大戦を戦う為に戦時国債を発行したのと同じように、財源を税収でなくマネーの操作に頼る事になって財政規律が緩み、結果的にインフレを招きかねない危険な政策、と言う事になる。
同じ野口さんが書いた「日本経済入門」と「世界経済入門」も面白い。
その意見に全て賛成と言う訳ではないけれど、ものの見方が的確で信頼感が有る事は確かだ。
posted by masaaki at 18:08| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする