
良い建物を訪れて実際に体験する事は建築家にとって大切な事だし、また楽しい事でもある。
それが新型コロナウィルス感染が問題になって、ままならなくなってしまった。
その不満を一時補ってくれたのが、磯達雄さんと宮沢洋さんが書いた2冊の本、「絶品・日本の歴史建築[東日本編]、[西日本編]」だった。
大正時代以前に建てられた日本の建築から、これぞ見るべきと言う59件が、写真と磯さんの文章、宮沢さんのイラストで紹介されている。
59件には有名なものもそうでないものも有って、世の中の評判や学者のお墨付きとは関係無く、あくまで自分達の目に適ったものを選んだ、と言う所が良い。
お2人とも僕と同世代なので、勝手に同行したような気分になって読み進めた。