
横浜のそごう美術館で篠田桃紅展を見て来た。
今年3月に107歳で亡くなった彼女に僕が初めて注目したのは、東京文化会館のロゴだった。
彼女は初め書を学び、そこから離れて美術作品を作り続けたけれど、書を書かなくなった訳ではなかった。
日本の書壇、書家達の世界から離れたかったのかも知れない。
やむにやまれずそうしたにしても、亡くなるまでそれを続けたのは、大変な事だったと思う。
とても比較にはならないけれど、自分の事を振り返ると、子供の頃から細々と書を学んでいたのに、一昨年病気になった時にやめてしまった。
元々書の世界を離れて何かする気概など無かったけれど、子供の頃には、書ではなく絵を描いていたいと思った事が良く有った。
まだ人生に残りの時間は有りそうだから、また何か始めても良い訳だ。