
11月の初め、友人に誘って貰って茨城県に有る岩崎駿介さんのご自宅、落日荘を訪ねた。
僕にとって岩崎さんと言えば、まず横浜市での都市デザインの仕事が思い浮かぶ。
でもその12年間は岩崎さんにとって過去の一時期でしかなく、その後の22年間は国連やNGOで国際協力に取り組まれ、さらにその後の20年間は夫人と共にセルフビルド、自力での建設で落日荘と周りの建物を建てる事に取り組まれた。
建物は大きくまたとても良く出来ていて、言われなければセルフビルドとは解らない位だったが、ご本人は、金が掛からないように自分で図面を描き自分達で建てた、必要な時は手伝って貰った、と言うようにごく自然な姿勢だった。
岩崎さんの現在の関心の中心は建築でもデザインでもなく社会問題、それも地球的な規模で人類の未来を考える事で、落日荘から見ると真西に山の頂が有り、そこに沈む太陽は世界との繋がりを感じさせると言う。
今までの84年間の人生を、ずっと自分がやりたい事をやって過ごして来た、と話されていたのが印象的だった。