2019年07月03日

加守田章二の陶芸 : Ceramic art of Kamoda Shoji

0487doc20190619183255cs.jpg

先日、菊池寛実記念智美術館に「野蛮と洗練、加守田章二の陶芸」展を見にいった。
陶芸家の加守田章二(かもだしょうじ)が1983年に亡くなるまでに残した様々な作品が並ぶ中で一番心を惹かれたのは、画像に載せたような曲線彫文扁壷(きょくせんちょうもんへんこ)と言う作品群だった。
それ等は岩手県の遠野で現地の土を使って作られ、鈍い色彩を持ち、表面全体に規則的な模様が施され、所々細かい石の粒が現われている。
物としての強い存在感と個性を持ちながら、どこか抽象的で軽やかにも感じられる。
そして優れた作品が皆そうであるように、言葉を幾ら並べても表わせないような魅力が感じられる。
陶芸の事に詳しくはないけれど、その世界に在りながらその美意識を揺さぶり、超えて行く力が有るように思った。
展覧会は7月21日までの開催で、下記ウェブサイトに案内が有る。
http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
posted by masaaki at 21:05| Comment(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。