2017年06月02日

「リベラル保守宣言」について About "The declaration of liberal conservatism"

リベラル保守宣言

少し前、中島岳志さんが書いた「リベラル保守宣言」と言う本を読んだ。
以前読んだ幾つかのこの人の文章には共感出来たのだけれど、この本には納得出来ない部分が色々有って、すっきりしなかった。
一番の疑問は保守の対極とされる左翼の位置付けで、「人間の理性によって理想社会を作る事が可能と考える立場」だとして合理主義や設計主義に結び付けるのだけれど、これは少し極端な見方だと思う。
確かに左翼とされる人の多くは理性を重視するけれど、そこまで絶対的に考える人は少なくて、理性は完全ではなくしばしば有効でもないけれど、伝統や慣習のように良く解らないものに比べれば信頼出来るし、納得もし易い、と言うように考える人の方が多いのではないかと思う。
そして僕自身もそのように考えるのだけれど、中島さんから見れば左翼と言う事になるのだろうか。

posted by masaaki at 22:49| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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