小清水桃子さんと言う若い人の演奏で、J.S.バッハの「フーガ ト短調」から20世紀の作曲家L.ヴィエルヌによる小品まで、バラエティに富んだ4曲を楽しめた。
一番印象に残ったのはW.A.モーツァルトの「自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調」と言う曲。
初めて聴いた曲だったけれど、一つの旋律から唐突に別の旋律へ移りながら破綻はせずに美しく、如何にもモーツァルトと思わされるような魅力に溢れていた。
小清水さんの説明によれば、モーツァルトはオルガンを大好きだったのに、時代の状況からそのための曲の依頼は全く無く、亡くなる少し前に作曲した3つの自動オルガンのための作品が有るだけだそうだ。