
先日、完成したばかりの静岡県草薙総合運動場体育館を見学する機会が有った。
設計は内藤廣建設計事務所で、構造設計はKAP。
屋根構造の主な材料として杉の集成材を使っていて、中に入るとまずその存在感に目を奪われるけれど、上下には鉄骨と鉄筋コンクリートの部分が有り、屋根全体を柱上の免震装置で支えると言う複雑な構成になっていて、構造設計や施工の面では困難が多かったそうだ。
一方で建物と外部との関係や周囲のランドスケープは意外な程あっさりと処理されていて、設計としては少しアンバランスなようにも思えた。
しかしバランス良く考えられた建物には無い迫力が有るとも言える訳で、その辺りは建物を設計する時の一つの難しさなのだろうと思う。
(2015年04月16日改稿)