今年の1月から3月に掛けて、NHK衛星放送で「男たちの旅路」と言うドラマが再放送されていた。
1976年に放送されていた時に毎回見ていたので、とても懐かしかったし、改めて見て気付く事も多かった。
例えば、登場人物の暮らし。
鶴田浩二が演じる吉岡指令補の部屋は、アパートの狭い1室で、家具らしきものはほとんど無く、電話器やテレビも見当たらない。
その暮らしぶりは豊かではないけれど、爽やかで潔い。
そして第3部の最終回で彼がこの部屋を去ると、後には何も残らない。
物が少ない分、人間の存在が確かになっているようで、羨ましい感じがした。
NHKオンデマンド 土曜ドラマ 山田太一シリーズ 男たちの旅路
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201200103400000/