
代官山の旧山手通り沿いに蔦屋書店ができたと聞いていたので、昨日見に行きました。
あの辺りは私にとって思い入れが有る所で、気にしていたのです。
全体は低層の建物がゆったりと配置されていて緑も有り、良い場所になっていると思いました。
書店そのものは落ち着いた雰囲気で、毎日朝の7時から深夜2時まで開いているそうです。
ここを作った増田宗昭さんのインタビュー記事を以前雑誌で読んで、しっかりした考えを持っている人だと感心しましたが、その意向がきちんと反映されているのでしょう。
建築としてもその期待に応えたものになっていると思いますが、設計者の立場からすると、もう少し良くできたのではないかと言う気持ちが残ります。
一番気になったのは、通りに面して似たような建物を3棟並べた書店の配置。
結果として建物の間の場所があまり活かされず、内部に入ると自分がどこに居るのかが解り難くなってしまったように思います。
設計をしたクラインダイサムは隣接するヒルサイドテラスに敬意を払ったそうですが、その辺りはもう少し見習う余地が有ったのではないでしょうか。