半年程前、両親の墓が有る寺のご住職から、寺の名前を記した石碑の耐震対策についてご相談を頂きました。
地震が起きた時に倒れて通行人に被害を与えないようにしたい、ただしなるべく見栄えを損なわないような形で、と言うご希望でした。
石碑は30年前に建てられた物で、高さが4m余り、重さは7ton以上有るだろうと思われます。
普段設計をしている建物とは勝手が違い、戸惑う事も有りましたが、構造が専門のKさんに手伝って貰って計画をまとめ、先月10月末に工事を完了する事ができました。
画像に載せたように、石碑の背後に4tonの重さを持つコンクリートの重りを設け、ステンレス製の鎖で石碑と繋ぐと言うものです。
この事で、震災に関連して多少でも世の中の役に立てたとすれば嬉しいですし、自分にとっては貴重な経験となりました。