2022年02月28日

そもそもそうですか住宅設計 : Is that so the design of house in the first place?

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昨年2021年の末に、先輩建築家の増田奏(ますだすすむ)さんが絵と文を書かれた「そもそもこうだよ住宅設計」が出版された。
2009年に出版されベストセラーとなった「住まいの解剖図鑑」の続編で、住宅設計を学ぶ学生、若い設計者、これから家を建てようと言う方々に向けた本と書いてあるけれど、若くない設計者である自分にも面白く為になる。
たとえば、雨水が建物に入るのを防ぐ「雨仕舞(あまじまい)」。
そもそも雨仕舞は防水ではなくてカタチの工夫であって、雨水とまともに戦っても勝ち目は無いから、無駄な抵抗はやめて素直に、あっさり、軽くいなすのが得策、と言う考え方が示され、その上で具体的なデザインが紹介される。
少し大袈裟かも知れないけれど、そこにはハウトゥーではなくてフィロソフィーが有る。
posted by masaaki at 18:04| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月10日

シネマベティで観た「誰かの花」 : ”Somebody’s Flowers” on Cinema Betty

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映画館、シネマ・ジャック&ベティの30周年企画映画「誰かの花」。
舞台はジャック&ベティが有る横浜の若葉町周辺と、郊外の竹山団地。
カトウケンスケが演じる主人公の孝秋は以前に兄を事故で亡くし、今は鉄工所で働きながら団地に住む年老いた両親を気遣って時々訪ねるが、強風が吹き荒れるある日、新たな事故が起こる、、、、
ありふれた風景とどこにでも居そうな人達、自分の周りで起きてもおかしくない事件が、抑制が効いた画像と音楽で表現される。
自分は客席に居てスクリーンに映し出される世界を観ている筈なのだけれど、そうとは思えない現実感と切実さが有り、それでいて空想的な拡がりも感じられる。
今まで僕が観た映画にはこうしたものは無く、ベストの一つ、だと思う。
映画の公式サイトは下記。
http://g-film.net/somebody/
posted by masaaki at 20:26| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする