2020年10月30日

不死身の特攻兵 : Immortal special attack soldier

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太平洋戦争で日本軍が行った、搭乗員の死を前提とした特別攻撃、特攻。
日本人なら誰でも、また日本に興味を持つ外国人も大抵知っている事だろう。
でもその実態は必ずしも正しく伝えられてはいなかった。
鴻上尚史さんが書いた「不死身の特攻兵」は、陸軍の特攻隊パイロットでありながら9回出撃して9回生きて帰って来た佐々木友次さんについて書きながら、特攻がどう言うものだったのか、当事の人達はそれをどう考えていのたかを記している。
多くの軍人達は特攻を、人道的に考える以前に、戦略として無謀で効果が低いものであると解っていながら、やめられなかった。
しかし佐々木さんのように違った考えを持ち、実際にそれを貫いた人も居たし、それを可能にした上官や同僚もまた存在した。
その事には、今を生きる僕達が希望を感じて良いと思う。
この本が出たのは2017年で、戦後72年が過ぎていたけれど、貴重な声が失われて行くと同時に冷静に考えられる時期が来たと言う事でもある、と鴻上さんは書いている。
posted by masaaki at 18:34| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月09日

新しい横浜市役所を利用して : Using the new city hall of Yokohama

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先日、今年春に移転した新しい横浜市役所を利用した。
建物は僕が以前勤めていた槇総合計画事務所がデザイン監修をしたもので、横浜の顔として誇れるものになったと思う。
でも利用者の立場からすると、良い事ばかりではないようだ。
その日は建築局に用事が有ったのだけれど、まず担当職員に電話をして時間を決め、受付でカードを受け取ってゲートを通り、訪問先の階に着いたら内線電話で職員を呼び出し、打ち合わせコーナーで用件を済ます、と言う手順になった。
職員が働く執務スペースには入れず、ガラス張りと言う訳でもないのでその様子は解らない。
今の時代の事務所としては当然なのかも知れないし、市民とのやり取りは別の部署が担うと言う事だろうけれど、以前と比べて職員との距離が随分大きくなってしまったように感じた。

posted by masaaki at 18:51| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする