2020年08月28日

イヌビワの実 : Fruit of the dog loquat

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庭の一角に生えていた木に実がなった。
小さな黒っぽい実で、食べられるけれど甘くも酸っぱくもなく美味しくない。
友人に聞いたら、イヌビワ(犬枇杷)と言う木だと教えてくれた。
ビワより美味しくないのでイヌビワと呼ぶらしい。
植物の名前に犬が付くと、劣っているとか本物ではないとか、良くない意味を表わす事が多いようだ。
犬にとっては不名誉な話しだけれど、今と昔では犬の立場が違うのだろう。
うちには他に、イヌツゲ(犬柘植)と言う木も何本か有る。
これも本物のツゲではないと言う意味だろうけれど、どちらも実や花を楽しむ木ではないし、葉はイヌツゲの方が軽い感じがして好ましい。
posted by masaaki at 20:37| Comment(0) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月21日

ヨコハマトリエンナーレ2020 : Yokohama Triennale 2020

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先日、ヨコハマトリエンナーレ2020を見に行った。
ほとんどの作品は新型コロナウィルスが問題になる前に出来ていたはずだけれど、全体的に今の世の中を反映したかのように暗く、立ち止まって考えさせるようなものが多いと感じた。
考えさせると言う事が現代美術の必要条件だったとしても、見る側からすれば、作品は美しいと思わせるものであって欲しい。
そうした点で、横浜美術館に入ってまず目にしたニック・ケイブ(Nick CAVE)の「回転する森」はとても美しく、また興味深く感じられて、ずっと見ていたいと思わせるものだった。
他に印象的だったものを挙げると、パク・チャンキョン(PARK Chan-kyong)、アリュアーイ・プリダン(武 玉玲)、ジャン・シュウ・ジャン(張徐 展)の作品だろうか。
中でもパク・チャンキョンの「遅れてきた菩薩」は原子力発電の問題を取り上げていて、反転した白黒映像が鮮烈だった。
posted by masaaki at 18:53| Comment(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月11日

マホロミ、時空建築幻視譚 : Mahoromi, Stories of buildings over the times and spaces

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友人の建築家が協力をした漫画、冬目景さん作の「マホロミ、時空建築幻視譚」を読んでみた。
主人公は建築を学ぶ大学生の土神東也(にわとうや)で、舞台は横浜。
モデルになっているのは、東也が通う大学が神奈川大学、アルバイト先の設計事務所が友人の事務所、その事務所が入る建物が馬車道の大津ビルなのだろう。
東也は有名な建築家の孫で、古い建物に触れると、それに関わる過去のイメージを見る事が有る。
そして解体中の洋館で出会った不思議な少女、真百合も同じ能力を持つのだった。
東也の学生生活に建物や街の歴史、それに祖父や真百合の物語が織り込まれるように加えられていて、中々面白い。
設計事務所の所長に近い歳の筈の僕が、東也のつもりになって夢中で読んでしまった。
posted by masaaki at 18:16| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする