
結縁灌頂(けちえんかんじょう)とは曼荼羅の世界に入り仏様と縁を結ぶ真言密教で最も尊い儀式だと言う。
先の11月、横浜の三会寺(さんねじ)で初めてその儀式を受けた。
信心深いとは言えない自分がそのような事をして良いのかと思ったけれど、宗旨や信心、資格は問われないので誰でも希望すれば受ける事が出来る。
儀式の終盤では手で印を結び目隠しをしてから暗い部屋へ入り、その印を前に居る人の背に当てながら進む。
普段頼りにしている視覚や聴覚は当てにならず、時間の感覚も曖昧になる。
多くの人達が控えてくれていて危ない思いをする事は無かったけれど、本来はもっと厳しく、死を疑似体験するような儀式だったのではないだろうか。