
以前からずっと、今自分が暮らしているような都市を描いた絵がもっと有れば良いと思っていた。
映画や小説なら幾らでも例が有るのに、絵となるとつい昔の街や遠い欧米の都市を描いたものを思い浮かべてしまう。
でもその思いは、先日水戸芸術館で見た「大竹伸朗ビル景1978-2019」展でかなり満たされた
描かれているのは現実の風景そのものではないけれど、元になっているのは現代の東京や香港、ロンドンだ。
しかもそこに居る人々の生活や歴史ではなくて、建物や街そのものが主役になっているようで、潔い。
また表現が多彩で、例えば画像に載せた幾つもの絵はそれぞれに訴え掛けて来るものが有るけれど、まとめて見るとまた一つの魅力的な世界が感じられる。
展覧会の会期は10月6日まで。