2019年07月25日

目覚ましに聴く水の音楽 : Water music as a morning alarm

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朝の目覚ましにCDで音楽を聴く事にしている。
曲はずっとグレングールドが弾くバッハのインベンションとシンフォニアだったけれど最近は時々変えていて、今一番気に入っているのはエレーヌグリモー(Helene Grimaud)と言う人のウォーター(Water)と言うアルバムだ。
水と繋がりが有るドビュッシーやリスト、武満徹などの8曲と、プロデュースもしているニティンソーニー(Nitin Sawney)と言う人が作った7曲がピアノで交互に演奏されている。
スタンダードとオリジナルの組み合わせはジャズのアルバムには多く有るけれどクラシックでは余り無いのではないだろうか。
それ等が水のイメージで繋ぎ合わされて、単なるコンピレーションではない広がりや豊かさを感じさせてくれる。
posted by masaaki at 19:54| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月19日

クリスチャン・ボルタンスキー展と塩田千春展 : The Exhibition of Christian Boltanski and the one of Shiota Chiharu

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先日、新国立美術館のクリスチャン・ボルタンスキー展と森美術館の塩田千春展を見る機会が有った。
続けて見たのでどうしても比べてしまうのだけれど、前者の方が良かった。
理由は主に2つだと思う。
まずボルタンスキー展が作品のみで構成されていて、より集中出来たと言う事。
会場には作品名も解説も無く、入口でそれらと案内図が記されたタブロイド大の資料を渡される。
それに対して塩田展は作家の活動紹介のようなものが多く、印象がやや散漫になった。
もう一つは、ボルタンスキー展の方がより自分の問題として考えさせられたと言う事。
題材が直接自分に関わる事でなくても、歴史や文化を通じて他人事ではない切実さを感じさせられた。
塩田展の方は、彼女個人にとっては必然的と言える内容と表現なのだろうと言う事は理解出来ても、共感出来るものとまでは感じられなかった。
会期はボルタンスキー展が9月2日まで、塩田展が10月27日まで。
posted by masaaki at 18:13| Comment(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月12日

2019夏LRTフォーラム : 2019 summer LRT forum

(お知らせ)
7月13日(土)午後1時半から、横浜にLRTを走らせる会の主催で「2019夏LRTフォーラム」が開催されます。
テーマは「"つなぐ"がまちを変える〜そのねらいと効果を考える〜」。
私鉄の相互直通運転と一部のLRT化、駅前広場への乗り入れが実現した福井市の例について、福井大学名誉教授の川上洋司先生に講演をして頂きます。
また横浜市で工事が進む相鉄とJR、東急の直通線、郊外部における新たな交通システムの導入可能性についても取り上げ、横浜でのLRT実現に向けて考える機会にしたいと思っています。
場所は大桟橋入口近くの波止場会館"http://www.hatoba.jp/access.html"、参加費は1000円、事前申し込みは不要です。
詳細は横浜にLRTを走らせる会のウェブログ"http://lrt.cocolog-nifty.com/yokohama/"をご覧下さい。
当日は私も会場に居る予定です。
posted by masaaki at 17:59| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月03日

加守田章二の陶芸 : Ceramic art of Kamoda Shoji

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先日、菊池寛実記念智美術館に「野蛮と洗練、加守田章二の陶芸」展を見にいった。
陶芸家の加守田章二(かもだしょうじ)が1983年に亡くなるまでに残した様々な作品が並ぶ中で一番心を惹かれたのは、画像に載せたような曲線彫文扁壷(きょくせんちょうもんへんこ)と言う作品群だった。
それ等は岩手県の遠野で現地の土を使って作られ、鈍い色彩を持ち、表面全体に規則的な模様が施され、所々細かい石の粒が現われている。
物としての強い存在感と個性を持ちながら、どこか抽象的で軽やかにも感じられる。
そして優れた作品が皆そうであるように、言葉を幾ら並べても表わせないような魅力が感じられる。
陶芸の事に詳しくはないけれど、その世界に在りながらその美意識を揺さぶり、超えて行く力が有るように思った。
展覧会は7月21日までの開催で、下記ウェブサイトに案内が有る。
http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
posted by masaaki at 21:05| Comment(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする