2018年05月17日

日野こもれび納骨堂の見学 : Visiting the Hino Komorebi Charnel

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先週末、「日野こもれび納骨堂」の見学会に参加した。
機械式と合葬式の納骨所を納める横浜市の公共施設で、設計監理は柳澤潤さんが主宰するコンテンポラリーズ。
大きなボリュームとなる自動搬送式の納骨機械を地下に埋め、地上の建物は屋根が連なる形の平屋にして、周囲の墓地や住宅地と馴染むようにしている。
内部も屋根から光を採り入れた気持ち良い場所になっていて、全体的に穏やかで良く出来た建物だと思った。
中で面白いと思ったのは画像に載せた屋外の慰霊スペースで、四角錐の屋根を4隅を避けた4枚の壁が支え、屋外でも屋内でもあるような微妙な開放感が感じられる。
そこと屋内を連続させれば更に面白いように思うけれど、敷地の広さが足りないかも知れない。
posted by masaaki at 22:46| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

連休中に見た「ゆきゆきて、神軍」 : "The Emperor's Naked Army Marches On" I saw in the holidays

原一男の軌跡

連休中に横浜シネマリンで「ゆきゆきて、神軍」と言う映画を見た。
天皇の戦争責任を問う過激なアナーキスト、奥崎謙三氏の活動を記録した1987年の作品。
見始めて少しして気分が悪くなり、最後まで見られるか心配になった。
終戦後30数年経っても過去に軍隊内で起こった事件を追及し続け、元兵士を訪ねる奥崎氏の様子が映されていたのだけれど、激高する彼の様子がやはり元兵士だった僕の父に結び付いたのだ。
しかし父は、彼のように過去に執着してはいなかった。
元兵士の99.9%は父のようであったのだろうけれど、残りの0.1%に彼のような人が居てもおかしくない。
上映後、監督の原一男さんがスクリーンの前でこの映画と奥崎氏について語ってくれた。
その姿勢は当然ながら彼のように過激ではなく、漸く現実に戻れたように感じた。
画像のちらしで右上に有る写真が奥崎氏で、2005年に85歳で亡くなったそうだ。

posted by masaaki at 20:16| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする