
先週末、建築家グループarea045(エリアゼロヨンゴ)の見学会で国分寺市に建つ「ギャラリーをもつ家」を訪ねた。
林雅子さんの事務所が設計して1983年に完成した鉄筋コンクリート造の住宅で、その後所有者が変わり、現在は建築史家の村松伸さんと夫人の山下裕子さんが住まわれている。
当日はお2人に案内をして頂いた上に、林さんの事務所で設計を担当した諸角敬さんと、その後改装の設計をした長尾亜子さんが加わった対話の場を設けて頂き、色々と興味深いお話しを聞く事が出来た。
他人の為に建築家が設計した住宅に住む事には様々な困難が伴うし、その建築家が亡くなっていれば意見を聞いたり改修の設計を頼んだりする事も出来ない。
しかしこの住宅は明快な骨格で全体が出来上がっていて、細部を変えると台無しになるようなものではなく、手を入れながら住む事に対する許容力を備えているように思われた。