2017年06月27日

あの時、映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を見た人達の中に僕も居た On that day, I was a one of the people saw the movie "The night sky is always most dense blue."

鮮やで印象的な題名は、最果(さいはて)タヒと言う人の詩集から取られたと言う。
今の渋谷や新宿、そして居酒屋や工事現場、病院が舞台になって、登場人物達がそれぞれの世界を生き、交錯する。
有り得なさそうで有りそうな、自分の人生がこうだったかも知れないと思わせてくれる物語。
看護師の美香を演じた石橋静河が特に素晴らしく、途中出て来るアニメーションには賛成出来なかったけれど、忘れられない1本になった。
僕が映画館に行く時は、月に1度位、このような映画を見て、半年に1度位、前に書いた「ゴースト・イン・ザ・シェル」のような映画を見たいと思う。
でもそれが中々難しくて、この映画を上映する館は少なく、見た時も観客は6人だけだった。
映画の公式サイトは下記。
http://www.yozora-movie.com/

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2017年06月12日

葉山のMさん達の家 Ms. and Mr.M's house in Hayama

葉山のMさん達の家

先月、友人の建築家Mさんが葉山に建てた自宅兼仕事場を見に行った。
海から少し離れた川沿いの住宅地に建つ3階建てで、外観は板貼りの壁の上に帽子のような金属屋根が載っていて、中々印象的。
内部は1階の仕事場から2、3階の居室、屋上と、それぞれ異なった場所が出来ていて、実際の建物の大きさ以上の広がりと豊かさが感じられた。
話しを聞いてみると、Mさんの経験や考えた事を大切にしながら丁寧に設計されたようで、例えば特徴的な屋根の形は、昔住んだ家や気になった街中の建物に有ったものを取り入れ、それを洗練させて用いたそうだ。
建築家の自宅と言うと、気負い過ぎて無理が目立ったり慎重過ぎて凡庸になったりして難しいのだけれど、この建物は成功していると思う。
posted by masaaki at 12:45| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月02日

「リベラル保守宣言」について About "The declaration of liberal conservatism"

リベラル保守宣言

少し前、中島岳志さんが書いた「リベラル保守宣言」と言う本を読んだ。
以前読んだ幾つかのこの人の文章には共感出来たのだけれど、この本には納得出来ない部分が色々有って、すっきりしなかった。
一番の疑問は保守の対極とされる左翼の位置付けで、「人間の理性によって理想社会を作る事が可能と考える立場」だとして合理主義や設計主義に結び付けるのだけれど、これは少し極端な見方だと思う。
確かに左翼とされる人の多くは理性を重視するけれど、そこまで絶対的に考える人は少なくて、理性は完全ではなくしばしば有効でもないけれど、伝統や慣習のように良く解らないものに比べれば信頼出来るし、納得もし易い、と言うように考える人の方が多いのではないかと思う。
そして僕自身もそのように考えるのだけれど、中島さんから見れば左翼と言う事になるのだろうか。

posted by masaaki at 22:49| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする