先月の7月22日、神奈川県民ホールの小ホールでオルガンのコンサートを聴いた。
小清水桃子さんと言う若い人の演奏で、J.S.バッハの「フーガ ト短調」から20世紀の作曲家L.ヴィエルヌによる小品まで、バラエティに富んだ4曲を楽しめた。
一番印象に残ったのはW.A.モーツァルトの「自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調」と言う曲。
初めて聴いた曲だったけれど、一つの旋律から唐突に別の旋律へ移りながら破綻はせずに美しく、如何にもモーツァルトと思わされるような魅力に溢れていた。
小清水さんの説明によれば、モーツァルトはオルガンを大好きだったのに、時代の状況からそのための曲の依頼は全く無く、亡くなる少し前に作曲した3つの自動オルガンのための作品が有るだけだそうだ。
2016年08月30日
2016年08月08日
近頃の国語辞典 Recent Japanese dictionaries

前々回書いたように辞典を買い換えて、国語辞典も新しくなった。
結局今まで使っていたのと同じ小学館の新選国語辞典にしたのだけれど、36年も経っていると色々と改良がされていて面白い。
まず目に付いたのは、アクセントが示されている事。
箸は「[は]し」、橋は「は[し]」のように強く言う[]の部分が赤字で示されていて、端のように強弱が無い場合はそのまま「はし」となっている。
畑が「[は]た」となっているのには少し疑問が有るけれど、旗と機は「は[た]」、端は「はた」は確かにそうだし、はだ寒いは「はださ[む]い」か、などとつい声を出しながらページをめくってしまう。
それにしてもこれをまとめるのは大変な労力だったはずで、3000円と少しでこの辞典を買った事が申し訳無く思えてしまう。