
前回に続いて去年の話し。
ヨーロッパから建築家の友人2人が日本に来て、何処を案内したら良いかと考え、僕自身も行きたいと思っていた武蔵野美術大学へ行く事にした。
時間が限られていて全ての建物を見る事は出来なかったけれど、皆の意見が一致して良いと言う事になったのは、芦原義信さんが設計し1964年に完成した4号館だった。
2階に油絵を描く為のアトリエと中庭が市松状に組み合わされて配置され、1階のピロティからそれぞれの中庭へ螺旋階段で出入りする。
図式がそのまま実現したような建物で、現在の目で見ると少し問題も有るのだけれど、硬さや息苦しさは無く、実際にとても上手く使われている。
友人の1人は、建築家の夢だ、と評していた。