
先月10月のある日、栃木県益子に有る藤原陶房を訪ねた。
僕の事務所で今設計監理をしている住宅の改修工事で使う蛍硝子と言う材料を作っている所だ。
蛍硝子は蛍光管を再利用し、低音焼成して蛍光粉を残したまま水銀を除去する。
厚く、深みが有る半透明の表情を持つそれは、普段見慣れている板硝子とは随分趣きが違う。
陶房を主宰する藤原郁三さんはその他にも陶板を中心に、モニュメントや穴窯で作る邪鬼など色々な物に取り組まれていて、話しが尽きない。
仕事の中の一時、とても楽しい時間を過ごす事が出来た。
画像として載せた写真は、砕いた蛍光管を並べて奥に見える電気窯で焼く準備をしている所。
冷ます時間を含めて1回1週間、今回は4回で1ヶ月位の時間が掛かる。