2015年04月29日

酒井書店閉店 Closing of Sakai Bookstore

酒井書店南側

3月末、僕が住んでいる街の駅前に有った酒井書店が閉店した。
貼り紙には「経営者及び従業員の高齢化のため」と書いてあった。
街の大きさから考えると大きい本屋さんで、雑誌や文庫本だけでなく語学書やNHKのテキストも有り、以前は2階に建築や機械の専門書も置いてあった。
店の人と親しいと言う訳ではなかったけれど、60年間営業していたそうだし、自宅に有る本のかなりの部分はここで買ったものだと思う。
いつの間にか街の本屋さんそのものが少なくなっていて、歩いて行ける所はチェーンの2軒だけになってしまう。
自分の生活にとって本がまた少し縁遠いものになりそうで寂しいし、残念だ。
(2015年05月18日改稿)

posted by masaaki at 20:03| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月25日

高野山へ Visit to Koyasan

高野山奥の院へ至る参道

4月の初め、高野山を訪れた。
以前から一度は行きたいと思っていて、開創1200年に当たる今年に菩提寺の住職が参拝旅行を企画して下さったので、それに参加する事にした。
普段熱心な信徒ではない自分がそれだけでどうなると言うものでもないけれど、同行して下さった方々や迎えて下さった方々に暖かく接して頂いて、色々な縁や繋がりを感じる事が出来た。
1日目は壇場伽藍と金剛峰寺を参拝して宿坊の南院に宿泊し、2日目はそこでお勤めをした後奥の院を参拝した。
空海入定の地である奥の院へ至る参道には、両脇にたくさんの杉の巨木が聳え、周囲には数え切れない程の墓碑や供養搭が並んでいる。
今でも多くの人が希望して、それ等は増え続けているそうだ。
posted by masaaki at 19:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月15日

静岡県草薙総合運動場体育館 The Gymnasium in Shizuoka Prefecture Kusanagi Sports Complex

静岡県草薙総合運動場体育館

先日、完成したばかりの静岡県草薙総合運動場体育館を見学する機会が有った。
設計は内藤廣建設計事務所で、構造設計はKAP。
屋根構造の主な材料として杉の集成材を使っていて、中に入るとまずその存在感に目を奪われるけれど、上下には鉄骨と鉄筋コンクリートの部分が有り、屋根全体を柱上の免震装置で支えると言う複雑な構成になっていて、構造設計や施工の面では困難が多かったそうだ。
一方で建物と外部との関係や周囲のランドスケープは意外な程あっさりと処理されていて、設計としては少しアンバランスなようにも思えた。
しかしバランス良く考えられた建物には無い迫力が有るとも言える訳で、その辺りは建物を設計する時の一つの難しさなのだろうと思う。
(2015年04月16日改稿)


posted by masaaki at 18:44| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月02日

屋内運動場改修の仕事 The work of gymnasium renewal

S中学校屋内運動場にて

一昨年の夏から今年の冬まで、ある横浜市立中学校の屋内運動場改修に伴う設計監理の仕事をした。
構造は変えずに屋根と内装、建具のやり換えを行うもので、間取りはほとんど変えられないし、使う材料も大体決められている。
他の学校で行う同じような工事と同じような内容で進める事が原則だ。
工事の規模と金額はそれなりに大きく、その分責任も大きいけれど、創意工夫の余地が大きいとは言えない仕事。
こうした場合、自分はどのような姿勢でこの仕事をするべきかと言う事を、いつも以上に考えてしまう。
ごく普通に考えれば、限られた条件の中で少しでも良い建物が出来るように最善を尽くす、と言う事になる。
でも別の考え方も有って、割り切って効率的に作業をしながら求められる仕事を過不足無く行う事も可能だろうし、求められる仕事を行った上で意匠、つまり形や色についての挑戦や冒険を行う事も可能なはずだ。
僕は概ね、普通に考えられる姿勢で最善を尽くしたけれど、部分的に冒険をした所も有る。
結果として何かしら、子供達に伝わるものが出来ていれば良いと思う。

area045 建築家のコラム 2015年03月30日掲載
http://www.area045.com/mutter/285.html
posted by masaaki at 19:54| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする