2014年10月29日

阿部勤邸訪問 Visit to Abe Tsutomu's house

阿部勤邸外観

先日、友人達と所沢に有る阿部勤さんの自宅を訪ねた。
1974年に出来た2階建てのその住宅は、上手に住まわれていて居心地が良く、また見所が多いものだった。
建物の配置は、四角い敷地に対して大きく角度が振られていて、図面上は違和感が有るものだけれど、その事で隣地との間に余裕が生まれ、実際以上の奥行きが感じらるようになっている。
また平面は、中心に部屋が有るロの字型なのに、周囲の一部は外部や吹き抜けになっていて一周する事は出来ず、明快さには欠けるように思えるけれど、その事で色々な性格の場所や関係が出来ている。
他にも色々な発見が有って楽しく、またお邪魔したいものだと思った。
posted by masaaki at 21:50| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

2014年9月の習作 The study in September 2014

2014年9月の習作

「天驕遠塞行 出鞘宝刀鳴 定是酬恩日 今朝覚命軽」
唐の時代に王維と言う人が作った「塞上の曲」。
書の会誌に載っていた課題の漢詩で、鞘から抜いた刀が鳴り命が軽く思える、と言うような、勇ましい世界が詠まれている。
これ等の字を一通り字書や辞書で調べてから、半切の紙に並べて書き、何回か書いておかしい所を直した後の習作が、画像に載せたもの。
まだ気に入らない所は有るけれど、ここから字の大小、滲みや掠れ、配置などに工夫をし、作品として仕上げる事になる。
しかし僕は、ここまでの方が書いていて楽しいし、出来たものも自分らしい書になっているような気がしてしまう。
posted by masaaki at 11:05| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月03日

交差点と呼ばれる住宅 The house called Intersection

交差点と呼ばれる住宅

先月のある日、友人の後藤武さんの事務所が設計した交差点と呼ばれる住宅を見学した。
外観はシャープな多角形で、作品としての質の高さと設計者の意気込みが強く感じられる。
写真だけを見ていた時は、街並みの中で唐突な建ち方をしているのではないかと思ったけれど、実際にはゆったりとした周囲の環境に馴染んでいて、不思議な程違和感は無かった。
一方内観は、外観に比べるとシンプルで、上品にまとめられている。
この住宅に実際に家族が暮らす事を考えると、舞台に立つような緊張感を強いるのではないか、と言う懸念は有るけれど、それは僕のようにだらしない生活を送る人間が考える事で、この住宅の施主はそうは思わないのだろう。
posted by masaaki at 16:53| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする