
5月9日に書いた金昌永展を見たのと同じ場所で、尾形純展を見た。
誰もがまず、その色彩に惹かれるだろう。
キャンバスにアクリル絵の具で描かれたそれ等の色は、鮮やかであるのに単純ではなく、平板なようで豊かに感じられる。
そして慎重に配置されたであろう造形が、色を引き立て、色に引き立てられる。
作家によれば、展覧会の「禅の庭」と言うテーマは、時間や季節の変化で同じ色彩や景色が変化して映る事から来ているそうだ。
ご自身が庭、特に日本庭園を訪ねる事を好まれるようだけれど、僕が今まで漠然と庭を眺めていたのとは全く違う経験をされていたのだと思うと、新鮮な驚きを感じた。
展覧会は6月1日まで、FEI ART MUSEUM YOKOHAMAにて。