2021年05月01日

人新世の「資本論」 : “The Capital”in Anthropocene

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斎藤幸平さんが書いた「人新世の「資本論」(ひとしんせいのしほんろん)」を読んでみた。
語り口は穏やかで解り易いけれど、内容はかなり過激だ。
認識として、資本主義は人類の幸福とか地球環境の保全とかとは関係無く利潤の最大化を目指す、だから変えなければならない、と言う所までは素直に賛成出来る。
でも方法論として、地球温暖化問題を解決する為には資本主義の「修正」では不十分、だからケインズもスティグリッツも駄目、北欧の社会民主主義も駄目、投票で政治を変えるのは無理だから市民運動をするべき、となると、付いて行けないと感じてしまう。
資本主義に問題は多いとしても封建制や奴隷制よりましなのでは?、議会制民主主義も独裁や王政よりましなのでは?、と聞いてみたくなる。
それでも頭ごなしに否定出来ないのは、斎藤さんが若いからで、あなた達の考え方、やり方ではもう駄目なのですよ、と言われているように思えた。
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2020年12月29日

槇文彦展 : The exhibition of Maki Fumihiko

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12月27日まで横浜のBankART(バンカート)で槇文彦展が開催されていた。
僕は以前槇さんが率いる槇総合計画事務所に勤めていたので、半ば身内の気持ちで見る事になった。
槇事務所は今年完成した新市庁舎だけでなく、横浜で数多くの仕事をしていて、書くべき事は色々有るけれど、会場に入ってすぐ代官山ヒルサイドテラスの展示が有るのを見て、やはり代表する仕事はこれなのかな、とまず思った。
ヒルサイドテラスの1期が完成したのは僕がまだ子供だった1969年で、日本橋に有った槇事務所の移転先となったウェストが完成したのは1998年。
僕が仕事として関わる事はほぼ無かったけれど、辞める前に暫くこの建築と街を体験した事は、良い財産になった。
人目を引く派手なデザインは無いし、特殊な材料や工芸品が使われている訳でもなく、建築家の個性は前面に出ていない。
それでいて、施主から全幅の信頼を得て、内外から広く注目を集め、建築文化に確かな貢献をしている。
こうした仕事が如何に貴重で成し難いものか、自分の事務所を持ってからやっと解ったように思う。
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2020年10月09日

新しい横浜市役所を利用して : Using the new city hall of Yokohama

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先日、今年春に移転した新しい横浜市役所を利用した。
建物は僕が以前勤めていた槇総合計画事務所がデザイン監修をしたもので、横浜の顔として誇れるものになったと思う。
でも利用者の立場からすると、良い事ばかりではないようだ。
その日は建築局に用事が有ったのだけれど、まず担当職員に電話をして時間を決め、受付でカードを受け取ってゲートを通り、訪問先の階に着いたら内線電話で職員を呼び出し、打ち合わせコーナーで用件を済ます、と言う手順になった。
職員が働く執務スペースには入れず、ガラス張りと言う訳でもないのでその様子は解らない。
今の時代の事務所としては当然なのかも知れないし、市民とのやり取りは別の部署が担うと言う事だろうけれど、以前と比べて職員との距離が随分大きくなってしまったように感じた。

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2020年08月11日

マホロミ、時空建築幻視譚 : Mahoromi, Stories of buildings over the times and spaces

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友人の建築家が協力をした漫画、冬目景さん作の「マホロミ、時空建築幻視譚」を読んでみた。
主人公は建築を学ぶ大学生の土神東也(にわとうや)で、舞台は横浜。
モデルになっているのは、東也が通う大学が神奈川大学、アルバイト先の設計事務所が友人の事務所、その事務所が入る建物が馬車道の大津ビルなのだろう。
東也は有名な建築家の孫で、古い建物に触れると、それに関わる過去のイメージを見る事が有る。
そして解体中の洋館で出会った不思議な少女、真百合も同じ能力を持つのだった。
東也の学生生活に建物や街の歴史、それに祖父や真百合の物語が織り込まれるように加えられていて、中々面白い。
設計事務所の所長に近い歳の筈の僕が、東也のつもりになって夢中で読んでしまった。
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2020年07月31日

工房の風景 : Scene of the studio

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新型コロナウィルスが問題になって家に居る事が多くなり、家の中の物が色々と気になり出した。居間で使っている椅子もその一つで、座面のペーパーコードが大分傷んでいたので張り替えて貰う事にした。その作業をする工房が近くの町田市に有る事が解ったので、そこへ自分で持ち込んで送料を節約しようと考えた。普段見る事が出来ない作業場所を見てみたいと言う気持ちも有った。
実際に行ってみると、思ったより遠くて時間が掛かったけれど、作業をしてくれるSさんは気さくな人で、色々と話しを聞けて楽しかった。またその工房が独特な場所で、放棄された鉄筋コンクリートの構造物を借り、自分で屋根や床、設備を付け加えたのだと言う。元々の構造物が持つ迫力と、加えられた設えの実用的な清々しさが重なって、暫く見入ってしまう程の魅力が有った。
その工房は作品では勿論: ないし、土着的と言うのでもない。しかし確かな存在感と、そこに有る理由、意義を持っているように思われた。帰ってから自分の生活や仕事を振り返って、あまりにも小綺麗で薄っぺらい世界に慣れ切ってしまっているのではないか、と思ってしまった。
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2020年01月31日

日本大通りのフランシス真悟作品 : Francis Shingo’s work at Nihon odouri

フランシス真悟作品集

日本大通りにGALERIE PARIS(ギャラリーパリス)と言う素敵な画廊が有る。
今開催されている「新春21世紀展」には42人の作家の小品が並んでいて、その中のフランシス真悟と言う人の絵がとても印象的だった。
小さめのキャンバスで少し黄緑色がかった乳白色が一面に広がっているのだけれど、そこに微かな輝き、或いは光沢が感じられ、見る位置によって変化する。
画廊のかたの話しでは、外からの光が変わればまた見え方も変わると言う。
その魅力を言葉で表わす事は難しい。
残念ながら衝動買い出来る値段ではなかったので、作品集を買う事にした。
画像に載せたのはその表紙で、2010年に描かれた”Space (blue)”と言う作品が背景になっている。
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2019年10月30日

ぎふメディアコスモス : Gifu Media Cosmos

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先日岐阜へ行く機会が有り「ぎふメディアコスモス」を訪ねた。
図書館や交流センター、展示ギャラリーなどからなる市の施設で2015年に開館し、設計監理は伊東豊雄建築設計事務所。
画像に載せた2階の図書館ではグローブと呼ばれる天井から吊られた幾つもの覆いが空気の流れや光を制御し、それぞれの場所を作っている。
技術と意匠が高い水準で一致し、しかも居心地の良い場所が出来ていて、素晴らしいと思った。
一方で外観は、特徴的ではあるけれど内部の良さが現われていないようで少し残念だった。
また雑誌の記事によれば、開館後に雨漏りや結露の不具合が度々起こったと言う。
詳しい事は解らないが、複雑な形の屋根を木で作り雨水を柱の中を通して排水すると言う設計は危険度が高いものだったように思う。

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2019年08月09日

まちのような学生寮 : Dormitory like a town

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オンデザインが設計監理をした(仮称)神奈川大学国際学生寮を見学させて貰った。
200余り有る個室は最低限の広さにして吹き抜けを含む共用部を大きく取り、そこに20位有るポットと呼ばれる場所やキッチン、水周りなどが点在している。
ポットは個室より少し広い大きさでそれぞれ家具や仕上げが異なり、日常的な居場所となる事が期待されている。
単なる個室の集まりではなく、また一つの場所を中心に全体がまとまっているのでもない構成は、集まって住む形の一つの提案になっていると思った。
ただ設計者として見ると、ポットの設えは少し作り過ぎているように思った。
もう少し控え目な方が使い易いのではないだろうか。
出来れば実際に使われた姿を見てみたい。
家具のデザインは藤森泰司アトリエによるもので、建物と良く合いその魅力を高めていた。
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2018年08月31日

1分の1と3分の1 : The one first and the one third

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六本木の森美術館で開催されている「建築の日本展」を見に行った。
一番良かったのは、千利休作と伝えられる茶室の待庵(たいあん)が原寸で再現されていた事。
待庵に限らず国宝や重要文化財になっている茶室は見るとしても外側からだけ、と言うのが普通なので、中に入る体験は貴重なものだ。
初めに外観を見た時にはやや違和感が有ったけれど、実際に靴を脱いで入ってみると、予想していなかった程に居心地が良く、暫くそこに居続けたいと思った。
部分として色々な所を見る前に、まずその暗さや寸法、材料、それ等の関係などの全体が、そう感じさせたのだろう。
一方、3分の1の大きさで再現された丹下健三の自邸には少しがっかりした。
中途半端な縮尺で、実物とは違うと解っていても、どうしてもある程度混同して見てしまう。
原寸で部分を再現するか、5分の1位の縮尺にした方が良かったように思う。
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2018年05月17日

日野こもれび納骨堂の見学 : Visiting the Hino Komorebi Charnel

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先週末、「日野こもれび納骨堂」の見学会に参加した。
機械式と合葬式の納骨所を納める横浜市の公共施設で、設計監理は柳澤潤さんが主宰するコンテンポラリーズ。
大きなボリュームとなる自動搬送式の納骨機械を地下に埋め、地上の建物は屋根が連なる形の平屋にして、周囲の墓地や住宅地と馴染むようにしている。
内部も屋根から光を採り入れた気持ち良い場所になっていて、全体的に穏やかで良く出来た建物だと思った。
中で面白いと思ったのは画像に載せた屋外の慰霊スペースで、四角錐の屋根を4隅を避けた4枚の壁が支え、屋外でも屋内でもあるような微妙な開放感が感じられる。
そこと屋内を連続させれば更に面白いように思うけれど、敷地の広さが足りないかも知れない。
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2018年04月27日

ギャラリーを持つ家の見学 : Visiting the House with a gallery

ギャラリーをもつ家

先週末、建築家グループarea045(エリアゼロヨンゴ)の見学会で国分寺市に建つ「ギャラリーをもつ家」を訪ねた。
林雅子さんの事務所が設計して1983年に完成した鉄筋コンクリート造の住宅で、その後所有者が変わり、現在は建築史家の村松伸さんと夫人の山下裕子さんが住まわれている。
当日はお2人に案内をして頂いた上に、林さんの事務所で設計を担当した諸角敬さんと、その後改装の設計をした長尾亜子さんが加わった対話の場を設けて頂き、色々と興味深いお話しを聞く事が出来た。
他人の為に建築家が設計した住宅に住む事には様々な困難が伴うし、その建築家が亡くなっていれば意見を聞いたり改修の設計を頼んだりする事も出来ない。
しかしこの住宅は明快な骨格で全体が出来上がっていて、細部を変えると台無しになるようなものではなく、手を入れながら住む事に対する許容力を備えているように思われた。
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2018年03月07日

建築家とファシズム、イタリアの建築と都市1922-1944 : Gli architetti e il fascismo, Architettura e citta 1922-1944

建築家とファシズム、イタリアの建築と都市1922-1944

第一次世界大戦から第二次世界大戦の間のイタリア近代建築には、以前から憧れと興味を持っていた。
学生の時に建築史の図集で見たテラーニ(Giuseppe Terragni)やリベラ(Adalberto Libera)の作品は小さな白黒写真でもとても魅力的だったし、数年前に実物を見たテラーニ設計のカーサ・デル・ファッショ(Casa del Fascio)は品格が有る素晴らしい建物だった。
最近、友人の鹿野正樹さんが訳したジョルジョ・チゥッチ(Giogio Ciucci)の著作「建築家とファシズム、イタリアの建築と都市1922-1944」(Gli architetti e il fascismo, Architettura e citta 1922-1944)を読んで、その時代のイタリアの状況とそこで建築家が何を考えどう行動したか、随分と教えて貰った。
例えば「合理主義」と言う言葉は、それ等の建築家を語る時にしばしば用いられるけれど、実態はかなり複雑で、ある人はそれを機能と、別の人は古典主義や幾何学と、また別の人は近代主義建築と結び付け、その違いは結局多くのずれや対立を生む事になる。
改めて、この時代のイタリア建築を見て回りたいと思った。

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2017年10月02日

ミノル・ヤマサキの形見 The keepsake of Minoru Yamasaki

 毎日色々な所から送られて来るEメール。ある時、英文のニュースレターに有る1枚の写真に目が止まった。巨大なフォークの形をした錆びた鉄の塊。2001年9月11日に倒壊したニューヨークのワールドトレードセンターの柱だった。
 案内されたウェブサイトの記事を読むと、ワールドトレードセンターの柱はアメリカだけでなく世界中で彫刻などに再利用されていると言う。続けて10程の例が作者と共に紹介されていたけれど、ワールドトレードセンターを設計した建築家、ミノル・ヤマサキの名前は書かれていなかった。*
 あの悲劇が起こった時、深夜のテレビ画面に釘付けになった事を思い出す。煙を上げる建物、そして2回目の衝突。次の朝からは様々なメディアや友人達との会話でたくさんの言葉に接したけれど、その時もやはり、彼の名前は出て来なかった。何千人と言う人が亡くなった大事件で、そうした話題はふさわしくなかったのだろう。その事を解りながらも、僕は寂しかった。自分が建築の道に進んだきっかけの一つが彼だったからだ。
 高校3年生の時、僕はよく校内の図書館へ行った。そこには黄色い表紙に黒い文字で建築家の名前が書かれた品の良い作品集が有って、丹下健三やアルヴァ・アアルト、それに多分ミースやコルビュジェのものも有ったのだろうけれど、気に入って繰り返し見たのは、ミノル・ヤマサキのものだった。思い違いでなければ、その作品集にはワールドトレードセンターの写真と、柱についての説明が有ったと思う。
 彼は幾つもの高層建物を設計する中で、共通する柱の問題を考えていた。主に事務所となる上の部分では、構造的な理由から柱の間隔がある程度狭くなる。しかし下の部分では、出入口やロビーを作るので間隔を広くしたい。それで下の部分にアーチを設けたり、柱を彫刻的な一つの形にまとめたりと色々な工夫をした。その最も洗練された解決策が、上の柱を3本づつフォークのようにまとめて1本にすると言うワールドトレードセンターの形だった。
 僕が今、自分で建物を設計する時にも、ずっと小さい規模で似たような問題を考える事が有る。その解決策を依頼主や友人に説明する事はあまり無いけれど、自分にとってそうした工夫は大切なものだ。その気持ちの中には、ミノル・ヤマサキから受け継いだ何かが有るように思う。
* https://www.world-architects.com/en
Memorializing 9-11 with ‘WTC Steel’ by Lester Levine, 8. September 201
area045 建築家のコラム 2017年10月02日掲載
http://www.area045.com/mutter/291.html
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2017年06月12日

葉山のMさん達の家 Ms. and Mr.M's house in Hayama

葉山のMさん達の家

先月、友人の建築家Mさんが葉山に建てた自宅兼仕事場を見に行った。
海から少し離れた川沿いの住宅地に建つ3階建てで、外観は板貼りの壁の上に帽子のような金属屋根が載っていて、中々印象的。
内部は1階の仕事場から2、3階の居室、屋上と、それぞれ異なった場所が出来ていて、実際の建物の大きさ以上の広がりと豊かさが感じられた。
話しを聞いてみると、Mさんの経験や考えた事を大切にしながら丁寧に設計されたようで、例えば特徴的な屋根の形は、昔住んだ家や気になった街中の建物に有ったものを取り入れ、それを洗練させて用いたそうだ。
建築家の自宅と言うと、気負い過ぎて無理が目立ったり慎重過ぎて凡庸になったりして難しいのだけれど、この建物は成功していると思う。
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2017年05月27日

すみだ北斎美術館 The Sumida Hokusai museum

すみだ北斎美術館外観

少し前、すみだ北斎美術館を訪ねた。
昨年2016年の11月に開館した建物で、設計は妹島和世建築設計事務所。
外観は自然光を嫌う浮世絵の展示に合わせて壁が多く、そこに開口をスリット状に取る事で全体を分節し、周囲の街並みに馴染ませつつ彫刻的にまとめている。
実に賢いやり方で、力強く美しい。
しかし中に入ってみて、少しがっかりした。
展示室でないロビーのような場所まで閉鎖的で息苦しく、動線はエレベーターの利用が中心でそっけない。
全体的に面積が不足していたのか、便所の配置なども不自然で、カフェやレストランが無いので寛げない。
喩えれば、素敵な人が素敵な服を着たのに似合っていない、と言うような状況で、妹島さんも残念に思っているのではないだろうか。
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2017年04月07日

集合住宅30講 30topics of housing

集合住宅30講

以前友人から、子供に贈る建築の良い本は無いかと聞かれた時には藤森照信さんの本を薦めたけれど、今なら植田実(うえだまこと)さんの本を薦めたい。
少し前に読んだ「集合住宅30講」は、まさにそう言う本だった。
題材になっている集合住宅はどれも名前を知っていたし、見たものも多かったけれど、ここに書かれた活き活きとして的確な文章を読んで、僕は今まで何を見て何を知っているつもりになっていたのかと、恥ずかしくなってしまった。
一方で、見ないままに壊されてしまった同潤会アパートや晴海アパートについては、改めて残念な思いがしたのと同時に、こうして記録に残された事がせめてもの救いかも知れないと思った。


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2017年01月25日

建築家の素顔展2017 The exhibition, Architect's real faces 2017

area045建築家の素顔展2017ポスター

(お知らせ)
1月27日(金)から2月3日(金)まで、みなとみらい線みなとみらい駅近くのLIXILショールーム横浜で、建築家グループarea045(エリアゼロヨンゴ)による「建築家の素顔展」が開催されます。
内容は昨年10月に横浜駅東口の横浜新都市ビルで開催したものとほぼ同じですが、私の場所では書を書き直して展示します。
詳細は画像データの案内またはarea045のウェブサイト"http://www.area045.com/"をご参照下さい。
水曜日は休み、入場料は無料です。
1月30日の午後1時半から5時頃までは私も会場に居る予定ですので、お時間が有るかたは是非いらして下さい。

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2016年10月19日

街角のヘルツォーク&ド・ムーロン Herzog & de Meuron on the street

ミュウミュウ青山店

東京の青山周辺には有名な建築家が設計した建物が多く、また次々と建てられている。
先日自分が面白いと思ったのは、スイスの2人の建築家、ヘルツォーク&ド・ムーロンがデザインして2015年に完成したミュウミュウ青山店だった。
外壁が鈍い銀色に仕上げられたステンレス板で出来ていて、その一部が鏡のように磨き上げられ、街を行く人や車の姿を映し出している。
言葉で書けばそれだけの事だけれど、実際そこに居ると街角に蜃気楼か異空間が現われたようで不思議な楽しさが有った。
そしてその事が、磨かれた部分の位置や大きさ、磨かれていない部分との境目の処理、板そのものの継ぎ目の扱いなどの工夫によっているのだと思うと、また別の楽しさを感じた。
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2016年10月07日

建築家の素顔展 The exhibition, Architect's real faces

area045建築家の素顔展ポスター

(お知らせ)
10月11日(火)から18日(火)まで、横浜駅東口の横浜新都市ビル(そごう横浜店)9階シビルプラザでarea045による「建築家の素顔展」が開催されます。
area045(エリアゼロヨンゴ)は横浜に活動の拠点を置く建築家20組の集まりで、今回の展覧会ではその内17組について、仕事だけでなく趣味や特技などそれぞれの素顔についてご紹介する内容になっています。
画像データの案内とarea045のウェブサイト"http://www.area045.com/"もご参照下さい。
入場料は無料です。
14日と16日の午後3時から7時頃までは私も会場に居る予定ですので、お時間が有るかたは是非いらして下さい。
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2016年05月22日

O宅改修工事完成 The renovation of house O has been completed

O宅玄関改修後内観

先日、昨年末に完成したO宅改修工事の写真撮影に立ち会った。
23年前に建てられた住宅の玄関とその廻りのデザインを一新する仕事。
建物はハウスメーカーによるコンクリート製のもので、その構造部分を変えないと言う条件だったので、平面や開口の位置は元のまま仕上げや建具、家具などを変える事でどこまで出来るかと言う事になった。
新築の建物を設計する時は、空間や平面を中心に考えながら仕上げや建具も考えると言う事が多いので、今回は取り組み方に色々と難しさを感じたけれど、結果的には依頼して下さったかたに満足して頂けて、自分としても良い仕事を出来たのではないかと思う。
posted by masaaki at 19:35| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする