
会計について少し知りたいと思って、田中靖浩著「会計の世界史」と言う本を読んでみた。
本文はまず、レオナルドダヴィンチの出生をめぐるエピソードから始まる。
会計の基本と言える簿記とそれを必要とする銀行が、15世紀のイタリアで生まれたからだ。
そこから物語は、舞台をオランダ、イギリス、アメリカへと移しながら現代まで進む。
今知られている会計の考え方には、簿記のように古い歴史を持つものも有れば、コーポレートファイナンスのように最近出て来たものも有り、それぞれが時代と社会に応じて生み出されて来た。
だからそれ等を学ぶ時には、単なる知識や手法としてでなく、何を問題にしているのかを考えなければならない。
終わり近くでは、マイケルジャクソンがビートルズの曲の権利を買った話しから、原価と時価、会計とファイナンスの違いなどが説明されて、最後まで飽きさせない。