
7月11日に書いた「都美セレクショングループ展」の続き。
後半で一番印象的だったのは、武蔵野美術大学と朝鮮大学校の学生5人による展覧会「境界を跨ぐと、」だった。
社会的な取り組みと言う面が有るにもかかわらず、会場の雰囲気は重たいものでなく、バラエティに富むそれぞれの作品を楽しめた。
例えば李晶玉(Ri Jong Ok)さんの作品は、描かれた絵と、それを撮影して印刷したものと、それにまた手を加えたものからなる複雑なものだったけれど、その複雑さに負けない、瑞々しい色彩とタッチに強く惹かれた。
そしてその作品と、説明をしてくれた華奢な晶玉さんと、彼女が書いたパンフレットの激しい文章が、繋がりとギャップを同時に感じさせて、その事がまた作品に魅力を与えているように思われた。