
昨年末、横浜のBankART Studio NYK(バンカートスタジオNYK)で「日産アートアワード2015 ファイナリスト7名による新作展」を見た。
軽い気持ちで行ったのだけれど、とても充実した内容で、中でも石田尚志(いしだたけし)さんの「正方形の窓 2015」は素晴らしかった。
壁に穿たれた窓とそこから射す青い光を描いた絵が少しづつ変化する、6分60秒の映像作品。
夢の中の出来事のようでもあり、遠い記憶を思い出しているようでもあり、また展覧会の絵を次々に見せられているようでもある。
それぞれの瞬間に惹かれながらも次の瞬間に期待し、そもそも他の絵は何故動かないのかと考えてしまいたくなる。
私見では、グランプリアーティストは彼で次点は岩崎貴宏さんだと思ったけれど、公式な結果は別だった。