
今僕の事務所が現場監理をしている鶴見の建物は、地盤が良くない場所に建つので下に杭を打つ必要が有る。
杭にも色々な種類が有るけれど、今回使うのはつばさ杭と言う鋼管杭で、ねじのように回しながら地中に埋め込む。
それを支持層と呼ぶ硬い地盤まで届かせるので、8本の鋼管を溶接してできる1本の杭の長さは約50mにもなる。
地上の建物は長さが約30m、高さが10m弱だから、全体の姿はサルバドールダリの絵に出て来る動物のようにアンバランスなものだ。
周りの多くの建物も同じように下に長い杭を持っていると想像すると、何だか不思議な気持ちになる。