
日本へ戻る前の2日間は、ローマで過ごしました。
表玄関テルミニ駅(Stazione Termini)の正面部分は、1947年に設計競技が行われてモントゥオーリ(E.Montuori)等が選ばれ、1950年に完成したそうです。
前回書いたミラノ中央駅とは全く違って、豪華ではありませんが、ダイナミックな造形と空間は全く古さを感じさせず、10年前にできたとしてもおかしくない、と思いました。
ただ私にとって建物よりも印象的だったのは、そこに集まる大勢の人達の様子でした。
どこの国のどんな人なのか、ちょっと解らないような種々雑多な人達が次々と現われては消えて行って、何とも言えない熱気と活気、そして幾らかの怖さを感じました。
私が今までに訪れた街の中では、ニューヨークのダウンタウンに近い雰囲気です。
それは後で訪れたバチカンにも通じるもので、やはりローマはニューヨークと同じように世界に開かれた街、世界都市なのだ、と言う事を実感させるものでした。
それと同じ事が、東京ではぼんやりと幻のように感じられ、ソウルではほとんど感じられず、北京では重苦しいものとして感じられるように思います。
私も久し振りにコメント致します。
でも記事は時々HPと併せて拝見しています。
イタリアへ行かれたんだなぁって興味深く読みました。
建築家の方にとってはヨーロッパの街並みはどんな印象なのでしょう。
私はニューヨークもシカゴも、所謂摩天楼と呼ばれるビル群を見て、それなりに美しいと感じましたが、
落ち着くのはやっぱりヨーロッパの旧い街並みです。
ミラノ駅はいいですね〜好きです。
でも京都駅も好きだったりするんです。
節操がないですね。
コメント有り難うございます。
やはりイタリアの街並みは良かったです。
でも今の日本で目指すものではない、とも思いました。
一方、ミラノ駅と京都駅の内部空間には、近い性質が有ると思います。
節操が無いと言う事は無く、むしろ鋭いですよ。