2020年07月31日

工房の風景:Scene of the studio

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新型コロナウィルスが問題になって家に居る事が多くなり、家の中の物が色々と気になり出した。居間で使っている椅子もその一つで、座面のペーパーコードが大分傷んでいたので張り替えて貰う事にした。その作業をする工房が近くの町田市に有る事が解ったので、そこへ自分で持ち込んで送料を節約しようと考えた。普段見る事が出来ない作業場所を見てみたいと言う気持ちも有った。
実際に行ってみると、思ったより遠くて時間が掛かったけれど、作業をしてくれるSさんは気さくな人で、色々と話しを聞けて楽しかった。またその工房が独特な場所で、放棄された鉄筋コンクリートの構造物を借り、自分で屋根や床、設備を付け加えたのだと言う。元々の構造物が持つ迫力と、加えられた設えの実用的な清々しさが重なって、暫く見入ってしまう程の魅力が有った。
その工房は作品では勿論ないし、土着的と言うのでもない。しかし確かな存在感と、そこに有る理由、意義を持っているように思われた。帰ってから自分の生活や仕事を振り返って、あまりにも小綺麗で薄っぺらい世界に慣れ切ってしまっているのではないか、と思ってしまった。
posted by masaaki at 20:40| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月03日

プログレッシブキャピタリズム : PEOPLE, POWER, AND PROFITS

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コロナウィルスが問題になって一時家に居る時間が長くなり、読む本の量が増えた。
その中で一番共感したのは、ジョセフ・E・スティグリッツ(Joseph E.Stiglitz)の「プログレッシブキャピタリズム(PEOPLE, POWER, AND PROFITS)」。
原著は2019年に出版され、アメリカの経済と政治について書かれている。
経済的に成功しているように見える現在のアメリカでは、産業の独占化が進んで少数の富裕層に富が集められ、格差が拡大し、社会の歪みが深刻化している。
原因は40年程前に始まった新自由主義、市場原理主義の政策にあり、今やその行き過ぎた自由化や規制緩和を見直し、政府や公共的な仕組みの役割を大きくして、多くの人が中流階級の生活を送れるようにするべきだと言う。
振り返って考えると、その中流階級の生活とは、戦後の日本がアメリカを手本にして経済と政治を立て直す事で、手にしたはずのものではなかっただろうか。そして再びアメリカに倣う事で、それを手放してしまったのではないだろうか。
posted by masaaki at 23:32| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする