
先週末、友人達と吉村順三さんが設計した湘南秋谷の家を見て来た。
1966年にできた鉄筋コンクリート造の大きな住宅で、海に面した敷地と共に3億円強で売りに出ている。
ただし、建物の評価額はゼロだそうだ。
図面だけを見ると、色々な角度の線や曲線が混じっていて、やや整理されていない印象を受けるけれど、実際に体験してみると、部屋の大きさは大き過ぎず小さ過ぎず、色や素材や光の状態まで含めて、確かに居心地が良い場所になっている。
劇的な空間が有る訳でもなく、明快な主張が現われている訳でもないその良さは、言葉で説明するのが難しい。
自分が今までやって来た仕事とは違った世界を体験できて、新鮮だった。
追記:
5年前、目白に有る吉村順三記念ギャラリーを訪ねて、その事をこのウェブログに書いていた。
http://blogs.dion.ne.jp/msak/archives/2008-0602.html