2012年05月30日

鎌倉の2つの建物

神奈川県立近代美術館鎌倉館

先週末は鎌倉へ行きました。
1つの目的は、県立近代美術館で石元泰博写真展を見る事。
画像に載せた建物が会場の鎌倉館で、坂倉準三が設計し、1951年に開館したものです。
今の基準で考えると、バリアフリーになっていないとか壁面が足りないとか、機能的な問題が有りますが、建築そのものは色褪せない魅力に溢れています。
鶴岡八幡宮の境内に妥協の無いモダニズム建築が実現した事は、快挙と言える出来事で、外観を見ているだけで清清しい気分になります。
観光地で見かけるような、安易に周囲の建物に合わせた和風建築とは全く違う、デザインのレベルの高さを示していると言えるでしょう。
もう1つの目的が、大学の同級生だった友人が設計した自宅を見せて貰う事。
用途も条件も全く違うので、近代美術館と比較するべきものではないですが、私が強く感じたのは、それが近代美術館のようなモダニズム建築を手本にも目標にもしていないと言う事でした。
一方で私が今までに設計した建物は、モダニズム建築を手本にしている所が未だに有って、そこには無視できない態度の違いが有ると思いました。
posted by masaaki at 16:05| Comment(4) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月26日

SONGS長谷川きよし

最近はテレビで音楽を聴くと言う事が少ないのですが、土曜日の夜にNHKで放送されているSONGS(ソングズ)と言う番組は時々見ています。
先々週に登場していたのは長谷川きよしと言う人。
申し訳無い事にそれまで全く知らなかったのですが、こう言う音楽が日本に有ったのかと感心する位、すばらしいものでした。
特にデビュー曲である「別れのサンバ」は、独特の魅力に溢れていて、今でも耳の奥に残っているような気がします。
この曲が世に出た1969年は、ちょうど私が生まれた頃なので、それが時代の状況や雰囲気とどのように関わっていたのか、気になります。
蛇足ですが、続けて東京カワイイTV(ティーヴィー)と言う番組が始まると雰囲気が一変し、髪型を猫の耳のようにした女の子達が大勢出て来て、不思議な気分になりました。
長谷川きよしさん自身のサイトが有るので、アドレスを記しておきます。
http://www.kiyoshi-hasegawa.net/
posted by masaaki at 21:35| Comment(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

H邸見学

H邸

建築家の集まりで何か企画をと言う事になり、メンバーの1人Hさんが設計した自宅を見学する事になりました。
こうした場合、単に建物を見るだけでなく、Hさんが何を考えていたのか、自分だったらどうするのか、と言う事を考えてしまいます。
訪れてみて最も興味深かったのは、とても小さい住宅であるにも関わらず、階段をゆったり取り、それと床や屋根の形に曲線を用いている事でした。
ごく普通に考えれば、階段はコンパクトに納め、形も無駄が無いように直線で構成するはずですが、それでは小ささを克服できないと考えたようです。
しかもその階段は外気にさらされていて、外部と内部の区別はおおらかで曖昧なものでした。
そうしたやり方は確かに成功していて、広さや狭さとは別次元の、独特の魅力が有る場所になっていると思いました。
もし私がこれからとても小さい住宅を設計をする事になったとしたら、きっとこの住宅を思い出すでしょう。
posted by masaaki at 20:37| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

ジャクソンポロック展

ジャクソンポロック展カタログ

先週の連休中、東京の国立近代美術館でジャクソンポロック展を見ました。
会期末でかなりの混雑を覚悟していましたが、予想外に空いていて並ばずに券を買い、そのまま見る事ができました。
喜ばしい事とは言え、人気が無いのはポロックなのか抽象絵画なのか、などとつい考えてしまいました。
しかしそうした事とは無関係に、内容は素晴らしいものでした。
特に1950年前後に描かれた、塗料を画面全体に流し込んだ作品は、タブローつまり独立した絵画の一つの究極の姿に到達しているように思いました。
改めて気付いたのは、そのような作品では画面の縁が強く意識されていて、部分的には不規則に見える線や点も、全体としては確かなまとまりを持っていると言う事です。
そうした作品はタブローとしての可能性を追求したものであると同時に、タブローである事によって成り立っているとも言えるように思います。
展覧会は終わりましたが、美術館のウェブサイトでまだ幾つかの作品を見られるようなので、アドレスを記しておきます。
http://www.momat.go.jp/Honkan/jackson_pollock_2012/index.html
画像に載せたのは展覧会のカタログの表紙で、"インディアンレッドの地の壁画"と言う作品の一部分です。
posted by masaaki at 20:37| Comment(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする