2012年01月31日

なるべく漢字で書こうとすると

前回「漢字が日本語をほろぼす」と言う本の事を書きましたが、自分の事を顧みると、普段文章を書く時にはなるべく漢字を使うようにしている事に気付きます。
しかしそうすると色々不都合を感じ、困る事が多いのです。
以下、具体的な例を幾つか挙げてみます。

2つの「辛い」
中国語でも韓国語でも大部分の漢字の読み方は1つなのに、日本語の場合は大抵何種類も読み方が有り、厄介です。
例えば、「辛い」には「からい」と「つらい」の両方の読み方が有り、意味は文脈から判断するしか有りません。
私は「からい」、「つらい」と平仮名で書いて区別しています。
中国語では、「からい」なら「辣(la)」、「つらい」なら「辛(xin)」か「苦(ku)」を使います。

「遅い」と「晩い」
逆の例で、「はやい」には時間を言う場合と速度を言う場合が有り、漢字で書く時にはそれを「早い」と「速い」と言うように使い分ける事になります。
しかし「おそい」となると、「晩い」が常用漢字の使い方として認められていないので、両方とも「遅い」になってしまいます。
私は時間の場合を「晩い」、速度の場合を「遅い」と書いて区別しています。
中国語では、時間なら「晩(wan)」、速度なら「慢(man)」か「遅(chi)」を使います。

「話」と「話し」
漢字に日本語本来の言い方を当て嵌める「訓読み」と言うやり方は、韓国語などには無いもので、色々と不都合を感じる事が有ります。
例えば同じ「話」の読み方が動詞であれば「はな」、名詞であれば「はなし」となってしまいます。
私は名詞についても動詞と同じように「話し」と書くようにしています。

「行って来る」、「うまく行く」、「やってみる」
漠然とした言葉や補助的な言葉に漢字を当て嵌めようとすると、迷う事が多く有ります。
例えば「いってくる」は、行った後で来る訳ですから、私は「行って来る」と漢字を使って書くようにしています。
「うまくいく」の場合、「うまく」を「上手く」と漢字で書く事には違和感が有るので平仮名とし、「いく」には「(事が)運ぶ」と言う意味を込めて「行く」と漢字で書き、全体としては「うまく行く」と書くようにしています。
「やってみる」の場合、「やって」には適当な漢字が無く、「みる」には「試す」と言う意味を込めて漢字で書きたい所ですが、「やって見る」は感覚的に不自然なので、「やってみる」と全て平仮名で書くようにしています。
しかし韓国語で考えると、「やる」の「ハダ」と「見る」の「ポダ」を合わせれば「やってみる」の「ヘボダ」となりますから、それを考えれば「やって見る」と書いてもおかしくはないと思います。

以上、4つの例を挙げましたが、似たような例はまだまだたくさん有るのです。
もし漢字を捨てる事でこのような煩わしさが無くなるのであれば、随分楽になるでしょう。
しかし自分としてはもう少し、漢字に拘ったまま文章を書いて行きたいと思っています。
posted by masaaki at 17:26| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

漢字が日本語をほろぼす?

漢字が日本語をほろぼす

最近読んだ本で最も感心させられたのが、田中克彦さんが書いた「漢字が日本語をほろぼす」(角川SSC新書)と言うものです。
初め新聞でこの題名を見た時には、衝撃を受けると同時に疑念を持ちました。
自分の常識では、日本語にとって漢字は無くてはならないものであり、その使い方に注意し工夫する事はそのまま言葉を大切にする事になると思っていたからです。
しかしこの本によれば、漢字は日本語を不自由で解り難く、閉じたものにしているばかりか、差別を助長していると言うのです。
その考えの全てには賛成できませんが、無視できない貴重な視点が有ると思います。
例えば、モンゴルやベトナムなど中国に隣接した国では既に漢字を捨てていて、朝鮮半島でも半ばその道を辿っていると言う説明には説得力が有りますし、現代では外国人にとって解り難い言語は存在価値が低下してしまうと言う主張には強い共感を覚えます。
漢民族に対する警戒感が強過ぎると言う点は気になりますが、自分自身を振り返ってみて、逆に無意識の内に劣等感や憧れを抱いていたかも知れないと気が付いた時には、怖くなりました。
posted by masaaki at 17:54| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月20日

2012公共交通フォーラム

0266_2012koutsuchirashi.jpg

来週末の1月29日(日)、横浜で「2012公共交通フォーラム」と言う催しが開かれます。
私が関わっている「横浜にLRTを走らせる会」では以前から年に2回、幅広く市民の皆さんに参加して頂けるLRTフォーラムと言う催しを開催していましたが、去年からその内1回を「横浜の公共交通活性化をめざす会」との共催による交通フォーラムと言う形とし、より多くの皆さんに来て頂けるよう努めています。
今回は、昨年3月11日に起きた東日本大震災で公共交通機関が動かなくなり、多くの帰宅困難者が出た問題を取り上げて、報告や議論を行う予定です。
概要は以下の通りですが、詳しくは画像として載せたちらしまたは「横浜にLRTを走らせる会」のサイトをご参照下さい。
皆さんのご参加をお待ちしています。
2012公共交通フォーラム
災害と交通“帰宅困難者問題を考える”
日時:1月29日(日)午後1:30〜4:40(1:00開場)
会場:横浜情報文化センター6階、情文ホール
参加費:1000円(資料代)
横浜にLRTを走らせる会ウェブサイト:http://lrt.cocolog-nifty.com/yokohama/
posted by masaaki at 18:57| Comment(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

2012年の年賀状

2012年年賀状

去年は喪中で年賀状を送れなかったので、今年2012年の年賀状は2年振りのもになりました。
葉書に印刷したのは画像の通りで、写っている建物は去年竣工した都筑が丘第二自治会館、撮影したのは友人の後藤武さんです。
建物は完成してしまえば設計者の手を離れてしまうのが常で、残るのは写真と図面位なものですから、どうしてもそれ等を大切にする事になります。
この建物の場合は竣工写真の他に友人や先輩、それに雑誌社の方に撮って貰ったものが有り、それぞれに違った魅力を捉えてくれているのですが、年賀状にはこの1枚を選びました。
自分ではなかなか良いものになったと思うものの、問題は、宛て名を含む手書きの字。
頂いた年賀状で立派な字や丁寧な字を見る度に、こちらももう少しきちんと書くべきだったと反省してしまいます。
posted by masaaki at 17:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月12日

壬辰試筆

野寺分晴樹山停過晩霞春深無客到一路落松花

今年も宜しくお願いします。
正月の試筆、つまり書き初めには何を書こうかと考えて、結局、自分が所属している書道団体の創始者である故阿部翠竹先生の書を参考にする事にしました。
古い会誌に載っている画像は小さく、印刷の状態も良くないのですが、やはり何かしら、訴えて来るものが有ると感じます。
何しろ子供の頃から馴染んで来た書きぶりなので、自分にとっては書を書く時だけでなく、見る時の拠り所になってもいるのでしょう。
画像に載せたのは、その中の1句を書き始めて10枚目のもの。
9枚目までは、翠竹先生の強さに少しでも近付こうとして、いつも以上に力んでしまっていたのですが、この1枚は少し力が抜けて、バランスが良くなりました。
展覧会に出す作品であれば、ここからまた工夫を加えて行かなければなりませんが、書き初めと言う事で、その後1、2枚を書いて終わりとしました。
posted by masaaki at 20:46| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする