2011年04月20日

Keith Jarrettは私にとって音楽における一つの希望なのですけれど

Facing You

年代が近く仕事も近い友人達と話しをしていたら、音楽の趣味も近かった、と言うのは良く有る事ですが、当然ながら、そうでない事もまた有ります。
先日何人かで話しをしていて、ジャズは良い、マイルス・デイビスは良い、と言う所までは意見が一致していたのですが、キース・ジャレット(Keith Jarrett)が良いと言ったのは、私だけでした。
どうやら友人達は彼の音楽に、叙情的な甘さや軽薄さのようなものを感じてしまっているようでした。
でも私にとって彼は、少し大袈裟なのですが、音楽における一つの希望、なのです。
ジャズにしてもクラシックにしても、どんなに良いと思っても、どこか自分とは切れている、違う世界のものだと感じてしまう音楽が有る一方で、確かに自分と繋がっていると感じられる音楽もまた有って、彼の音楽は、まさにそのようなものとして感じられます。
その中にはマイルスもバッハも、またゴスペルやフォークも同時に存在していて、そうした多様さが、自分達の時代の音楽、と言うより時代そのもののように感じられるのでしょう。
posted by masaaki at 18:48| Comment(8) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月18日

多木浩二さんの事

新聞によれば、多木浩二さんが4月13日に亡くなられたとの事。
心よりご冥福をお祈りします。
私が建築を学んだ東工大の坂本一成研究室では、多木さんが書かれた「生きられた家」と「ものの詩学」の2冊は、必読文献とされていました。
また一時期、特別講義と言う形で、多木さんご自身が何度か研究室に来られて、建築についてのいろいろなお話しをして下さった事も有りました。
慎重でありながら無駄が無く鋭い多木さんの言葉を、一言も聞き漏らさないようにと、皆で緊張しながら聞いていた事が、懐かしく思い出されます。
その内容を十分に理解できていたとは言えませんが、強く覚えているのは、何かを信じてしまえば考える事を止める事になる、そうではなく私達は考え続けるべきだし、それに伴う不安は受け入れなければならない、と言う言葉です。
私自身、いつかは多木さんの批評に耐えるような建築を設計して、見て頂きたいものだと思っていたのですが、適わぬ事となってしまいました。
posted by masaaki at 19:48| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月16日

兆し

根岸森林公園の桜

3月11日に震災が起きてから、1箇月と少し。
良い兆しは少なく、気持ちは晴れません。
友人の中には被災地へ向かった人も居ますが、私自身は小額の義援金を何件か送っただけで、何もできていません。
しかし目の前に今、自分がやるべき事、やりたい事が有るのであれば、震災とは何の関係が無いとしても、それに気持ちを向けて頑張って行きたいと思っています。
少なくとも、放射能や余震を恐れ、机の前で頭を抱えているよりは、その方が良いと思うのです。
画像に載せたのは、横浜の根岸森林公園に咲いていた桜です。
そこに良い兆しを見るのも、悪い兆しを見るのも、或いは何も見ないのも、自分次第だと言う気がします。
posted by masaaki at 19:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする