2010年11月26日

過去の風景と結び付く音楽


Uneversal Syncopations

CDやラジオで音楽を聴いていると、自然とある風景を思い出してしまう事が有ります。
Miroslav Vitous(ミロスラフ・ビトウス)がリーダーとなっているUneversal Syncopations(ユニバーサル・シンコペーションズ)と言うアルバムもそうした例の一つで、これを聴く度に、昔富山に住んでいた頃に見た静かな海と曇った空が、目の前に広がるような気がするのです。
このCDを買ったのは2004年で、富山に住んでいたのはそれより5、6年前ですから、実際にはこの音楽を聴きながらその風景を見たはずは無いのですが、頭の中にはきっと、意識していない結び付きができているのでしょう。
画像に載せたジャケットの絵も、一つのきっかけになっているかも知れません。
この事自体は個人的な体験でしかない訳ですが、彼等が作った音楽に、そうした空想を呼び覚ますような大きさと深さが有る、と言う事は、見逃せないように思います。
posted by masaaki at 22:36| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

臨集字聖教序その4


大唐三蔵聖教序太宗文皇帝製□福寺沙

1年前の10月30日にも集字聖教序の臨書について取り上げたのですが、その後勉強は進まず、取っている会誌に掲載される拓本の写真は、どう言う訳か冒頭に戻っていました。
般若心経の部分になると宗教色が出るので嫌ったのかどうか、理由は解りませんが、私もこれを機会に、改めて取り組み直そうかと思っています。
画像に載せたのは、最初の17字を半切の紙に書いたもので、細かく見ればまだまだおかしな所が残っていますが、このまま書き続けても大して良くなるような気はしませんから、今はこの辺りが精一杯、と言う事になるのでしょう。
そもそもこの碑文は、王羲之が直接記したものではなく、後の時代に懐仁(えにん)が集字したものなので、行書の中に草書が混じっていたり、字の大きさが不揃いだったりして、書いていると、しばしば迷ってしまいます。
王羲之になったつもりで改めて書く、と言うやり方も有るのでしょうが、そうなると私の手には負えないので、今の所は、懐仁の気持ちになって1字1字丁寧に書いて行く、と言うようにしたいと思います。
posted by masaaki at 00:30| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月16日

T自治会館コンクリート打設完了


T自治会館コンクリート打設完了

先週の水曜日、T自治会館の建設現場で、4回目のコンクリート打設を行いました。
当日は私も立ち会ったのですが、工事現場は全くバリアフリーにはなっていなくて、梯子を上り下りしたり、単管にしがみついて足場から足場へと移動したりしたので、体のあちらこちらが痛くなりました。
冷静に考えれば、それだけ危険な目に遭っている事になりますが、作業が終わってしまうと後戻りできない事が多いので、どうしても無理をする事になります。
とにかく、これで打設は全て完了し、後は建具や仕上げの工事に進みます。
この建物では、9月17日に書いたように、コンクリートの型枠に高圧木毛セメント板と言う材料を使っているので、仕上げもある程度はできている事になりますが、気持ちとしては漸く半分、と言う所でしょうか。
工事の内容はだんだんと細かくなり、時間の余裕が無くなって来るので、私達も気を緩める事はできません。
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2010年11月08日

H分譲住宅竣工


H分譲住宅外観

8月18日に上棟したと書いた、千葉県の分譲住宅が竣工しました。
面積は10月9日に書いた自治会館の7割程ですが、工期は約半分の4ヶ月。
現場へ行った回数も少なかったので、あっという間にできてしまったような気がします。
自治会館の方は、あらゆる事を一つ一つ考えて造るようなやり方で進めていますが、この分譲住宅の方は、常識的なやり方を大部分受け入れた上で何ができるか、と言う試みでした。
こうした仕事をどう評価するかと言う事は、それを見る人の視点で全く違ってしまいます。
前回書いた石上さんのような人であれば、どちらにも興味が無いかも知れませんし、私が師匠だと思っているような建築家であれば、自治会館の方にだけ興味を持ってくれるのかも知れません。
でも当事者としては、どちらも意味が有る仕事だと思って、一生懸命に取り組みました。
終わってみれば反省すべき点も多々有りますが、それなりの手応えを感じています。
そして今は良い買い手の方が現われる事を、願っています。
posted by masaaki at 20:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

2つの石上純也展


石上純也-建築のあたらしい大きさ

先月、愛知県の豊田市美術館と東京銀座の資生堂ギャラリーで、2つの石上純也展を見ました。
石上さんはイタリアのベネチアビエンナーレにも出品していたのですから、同時期に3つの展覧会に取り組んでいた事になります。
今まで彼にはやや技巧的過ぎると言う印象が有って、あまり関心を持てなかったのですが、今回見た展覧会は、どちらもとても興味深いものでした。
特に豊田の方には、内容の面白さに加えて、独特の透明感とスケールの大きさが感じられて、心地良い開放感が有りました。
不思議な事にそこでは、展示してある模型やドローイングを凝視するのではなく、少し目の焦点を遠くへずらして、眺めるように見る事が適当であるように思われたのですが、きっとそうする事で、夢見るような発想と具体的な思考が重なり合う微妙な平衡状態を、より良く感じ取れるような気がしたのでしょう。
建築にはこのような可能性も有るのだ、と勇気付けてくれる展覧会でした。
posted by masaaki at 22:33| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする